CRPGを楽しむためのメモ

PCOTで海外ゲームを日本語翻訳しながら遊ぶ

【 Avernum 2 & 3 】のインスタレビュー

"Avernum2 :Crystal Souls " Spiderweb Software Inc.

 

OCR誤読防止改造フォントへのリンク

 ●【PCOT】『Avernum』『Avadon』誤読防止フォント(旧)  ●【PCOT】OCRが誤読しない背景壁紙『Avernum』『Avadon』
 ●【PCOT】『Queen's Wish1』の誤読防止フォント  ●【PCOT】『Geneforge1』の誤読防止フォント
 ●【PCOT】『Avernum』の”より良い”誤読防止フォント  ●【PCOT】『Avadon』の”より良い”誤読防止フォント
 ●【PCOT】『Geneforge5』(旧版)
の誤読防止フォント  ●【PCOT】『Queen’s Wish 2』の誤読防止フォント

 ●このブログの概要

 

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さて、Spiderweb Software Inc, (以下SW社)のゲームの、過去のインスタレビューのラストは『Avernum2&3』編(前回までのリンク→『Avernum1レビュー』と『Avadon1&2レビュー』)。

前回までの三作はPCOTDeepLを知った2020年の秋に一気に突っ走った。
だが今回、最初の投稿以外、2022年までとぶことになる。

"Avernum2 : Crystal Souls"  その1

《2020年12月06日投稿》

"Avernum2 : Crystal Souls" Spiderweb Software Inc.

【英語PCゲーム】

『AVERNUM2 #avernum2 』

#PCOT #DeepL #spiderwebsoftware #crpg


12月10日に『#サイバーパンク2077 』を始めるのは決定済みなので、それまでにやろうと『#プレーンスケープトーメント #planescapetorment 』を5時間ほど試したのだが、これは難解かつ長大(そう)で、中断したら、もうわけが分からなくなるのは目に見えている。一度ペンディングして、その後の楽しみに置くことにする。


かわりに、おなじみのSpiderwebの『アヴェルナム』第二作目を進めていた。序盤の24時間めで、これからが本番の冒険という状況だが、これ以上進めると、こっちも中断後わけが分からなくなりそうだから、一旦休止しようと思う。


二作目は一作目と同じ地下世界のマップを踏襲。数年後の物語だが、帝国が侵攻して地図の領域が書き換わっているだけではなく、謎の新勢力が、突然不思議なバリアでアヴェルナムを分割し、各地域の行き来を妨げているという設定。今回ポストした画像でも、波紋がたつバリアが描かれている。地下に新たな種族と世界が見つかる・・・というと、『ウルティマV』を思い出しますな。


一作目は序盤からどこにでも行ける、徹底した自由度とオープンワールドを実現していたが、今回はバリアのおかげで、当初行けるところが制限されている。謎の新勢力の概念を導入するために、あえて序盤の筋道をつけたのだろう。
新勢力の意図を知り、バリアを排除したところで、一段落をつけ、サイバーパンク世界を待つことにした。いよいよ今週だ。もう何年も待ち続けていたので、おしっこちびりそうな期待感で、正座して待っている(嘘)。

https://www.instagram.com/p/CIcL21VpkHR/?utm_source=ig_web_copy_link

 

《2020年12月06日の投稿について》

僕が『ウィッチャー3』を(アクション嫌いにもかかわらず)RPGとして大評価していることは以前も書いたが、それを作ったCD PROJECT REDの『サイバーパンク2077』の発売が間近に迫っていた。
PCOTを使った英語ゲームができるようになった自分内狂騒が収まらない時期だったが、この作品を見逃すわけにはいかない(最初からローカライズされてるけど)。しかも、あの『ブレードランナー』世界に自分が入り込めるような体験ができるゲームなのだ。期待しないほうがおかしい。

発売を待つ間に、kengo700氏による『Planescape:Torment』奇跡の日本語化modが登場し、PCOTとの相性の良かった『ATOM RPG』でぺ☆ヤング氏の日本語化modが公式に取り入れられ、『Baldur's Gate III』のアーリーアクセスが始まり、SW社の他のゲームも気になるし・・・と、はしゃぎモードはフルスロットルであった。この時期、読み手のことを気にしないw、海外ゲーム関係の投稿が乱立している。

本文にある通り、『サイバーパンク』が来るまでの間、『Avernum2』の最初の章をやることにした。
新たな勢力「ヴァナタイ」によって、バリアで区切られた地下世界。それを解除するまで進めて、一旦止めたのだが・・・その後ゲームを再開するのは一年半たった2022年になってからとなる。

・・・なんていうと、『サイバーパンク』ばっかりやってた?と言われそうだが、実はそれも、さわりしかやっていない。個人的な事情で、1年以上、ゲームをやる気を失い、沈黙モードに入ってしまったのだった。

だがゲームに関心が全くなくなったわけではなく、2020年末から20221年にかけては、海外ゲームをせっせとダウンロードしては、PCOTで遊べるかどうかを試していた。ゲーム自体も、SW社『Queen's Wish』やOwlcat Games『Pathfinder: Wrath of the Righteous 』などをPCOTの助けを借りて、数十時間ぐらい触ったりもした。

ちょうど「PCOT対応ゲームWiki」が2021年の半ばに誕生したので、その成果をせっせとアップするようになった。

2020年末にも購入とPCOT対応可否報告をインスタにアップしていたが、2021年はそれもほぼしなくなった

"Avernum2 : Crystal Souls"  Steam / GOG  Windows

"Avernum2 : Crystal Souls"  その2

《2022年05月19日投稿》

"Avernum2 : Crystal Souls" Spiderweb Software Inc.

【英語PCゲーム】

『AVERNUM2 Crystal Souls #avernum2 』

  #PCOT #DeepL #spiderwebsoftware #crpg

 

前回、このゲームを始めた話をポストしたのは、ほぼ1年半ほど前。それ以来のゲームコンプリートである。といっても、ずっとやっていたわけじゃなくて、私的な理由でその間、ゲーム自体をまともにやっていなかった。『パスファインダー』の二作目なんかもやり始めたけど、途中までだった。
やっとゲームに復帰する気になって、ここ数ヶ月、ちょぼちょぼやっていたが、直近1ヶ月で一気に進行させて、やっと完結。全ゲーム時間を見ると155時間(!)。といっても、30時間ぐらいは、最初からのやり直しの時間で重複しているし、フォント改造の検証で同じ場所を何度もやっていたり、起動したまま買い物にでかけたりしたから、実質はかなり差し引かねばならない。それでも100時間を超える大冒険であった。


作り手側の思惑通りのストーリーを強制するRPGと違い、果てしなく自由な行動が約束された、オープンワールドRPGでは、一つ一つのクエストの数だけではなく、その内容の濃さと質が煎じ詰められていないと、退屈して散漫な印象になってしまう。
その点、Avernumほど、内容ぎっしりで濃厚なゲームにはなかなかお目にかかれない。気の配り方がハンパじゃない。メジャー/インディー関係なくである。
グラフィックや音楽などの「派手な包装」など目もくれず、繊細に濃厚に、中身の充実だけを目指して、読ませるゲーム道を突き進むスパイダーウェブ社は、恐ろしく信頼に足るRPGメーカーといえるだろう。

 

ゲームをやらない期間も、このメーカーのゲームを何度も立ち上げていた。
日本語化されてないゲームなので、翻訳しながら遊ばねばならない。なにしろ「テキストを読ませるゲーム」なのだから。
PC上で同時翻訳をしてくれる夢のツール「PCOT」を使うのだが、ゲームテキストの行間が狭すぎてOCRがときどき誤読をしてしまう。ストレスのない翻訳を目指すために、フォントを改造した。それを、何度も検証していたのだ。
あげく、それをネットで紹介するブログまで立ち上げてしまった(プロフにURLあり)。
日本語化されていない海外ゲーム、しかもインディー作品には、ものすごい傑作がまだまだあるのに、ゲームガラパゴス日本では、あまりにもマイナーだ。
もっと知られて欲しいのである。

https://www.instagram.com/p/Cduy3XVLyxN/?utm_source=ig_web_copy_link

 

《2022年05月19日の投稿について》

今年(2022年)になって、やっとアヴェルナム2を再開することになった。結局前にやったところは忘れてるので、全部やり直しである。

ここにも書かれているように、今年になってはじめたのが、「PCOTでSW社ゲームをする際の、誤読防止フォント」を作って発表すること。すなわち、このブログの開始である。
行間問題については、前年にはがっつり認識していた。誤読防止フォントを作ってアップしようと考えたのは、PCOT作者のぬるっぽ氏による「SW社のフォントは、png画像一枚に収められている」という衝撃的な報告と、フォントをいじるためのツールSWFRの登場に刺激されてのことだった。
プログラム的なことはわからなくても、フォント画像をいじるぐらいなことなら、素人にもできる。まあ、そのへんの詳細は、このブログの最初のほうのページをご覧いただきたい。

そしてフォントの試験のために、何度も何度も何度もSW社のゲームを起動しているうちに、やっとゲームをプレイする意欲が湧いてきたのだった。

アヴェルナム2は、新種族「ヴァナタイ」と対抗したり協力したりしつつ、侵攻してきた帝国軍と戦うことになる。状況は少し複雑化しているが、馴染みのマップと町、顔見知りの重要人物たちがいるので、迷いは少ない。

SW社のゲームのキーアートは、ひとつのゲームに何人かの絵師が参加しているようだ。この『2』には、僕のお気に入りの上手なアーティストが何枚も描いていて、嬉しい。エンディングにしか拝めないカッコイイ絵もある。その人以外の絵も含めて『2』は特にキーアートの数が多い。

"Avernum2 : Crystal Souls"  Steam / GOG  Windows

 

"Avernum3: Ruined World"

《2022年06月20日に投稿》

"Avernum3: Ruined World"  Spiderweb Software Inc.

【英語PCゲーム】

『AVERNUM3:Ruined World #avernum3 』

#PCOT #DeepL #spiderwebsoftware #crpg

 

大河RPG三部作完結編コンプ。地下の流刑世界から、遂に地上への密行調査。だが、そこは怪物の災禍により、無慈悲な帝国から隔離された大陸だった。陽の光射す大地を取り戻すための、自由な冒険、無数のクエスト、細密な世界創造、深化した謎。カタルシス抜群のフィナーレ。
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『2』を二年越しでコンプしたことを先日ポストしたが、その勢いに乗って三部作完結編『アヴェルナム3』をプレイ。今回はかなり集中したが、なんだかんだで1ヶ月、約80時間かけて終了。ちょっと駆け足すぎて、とりこぼしたクエストも多数あったから、丁寧にやれば90~100時間に達したかもしれない。システム、グラフィック、戦闘は超軽いのに、中身は濃いエキスがぎっしりと詰まっているのは、これまで通りだ。
いままで虐げられてきた帝国を相手に、逆に侵攻をする話だと思いこんでいたが、全然そうではなかった。怪物で荒廃し、帝国に見捨てられた地上世界を救うために、旅する者たちを描く、英雄譚である。


少人数のミクロの視点のはずなのに、マクロな世界全体を救うようなRPGが、実はあまり好きではない。最初から“選ばれしもの”が世界を救うことを、お約束として始める幼稚さを、「王道展開」と呼ぶ風潮に、違和感を覚える。そんな王道、作り手側の安直な思考停止を正当化する「都合」にすぎないだろ?


だが、アヴェルナムは、名もなき罪人たちのミクロの視点が、いつしか世界を変えていくのが、自然かつ劇的で感動を覚える。本当の敵がなんなのか、思ってもいなかった謎がほどけていき、いつのまにか「世界を救っている」ことに違和感がない。このストーリーテリングの深さと面白さは、平均的マーケティングに縛られない、個人で作り上げているインディーゲームならではの成果なのかもしれない。
日本のメジャーシーンでは失われた、こういう大人のRPGを、PCOTで日本語翻訳しながらできる「未来」が、今来ているありがたさをまた感じている。

https://www.instagram.com/p/CfF_ebQpz1q/?utm_source=ig_web_copy_link

 

《2022年06月20日の投稿について》

前項で、『2』のキーアートがすごく多いことを言ったが、『3』は逆に少なすぎる。ほぼ今回トップに持ってきた一枚だけなのだ。『1』の絵が流用されてたり、エンディングは旧シリーズのちょっと残念な絵がそのまんま使われている。
ゲーム中はほぼ音楽の流れないSW社ゲームだが、ソフトを開いたオープニングシーンだけ短い音楽が流れる。それぞれなかなか荘厳で良いのだが、この『3』はケルティックな香りもして特に美しくかっこいい。音楽ファイルだけ取り出して何回も聞いてしまったほどだ。

『2』でゲームを久々に終わらせて、ゲーム熱が再び疼き出した。その勢いで、アヴェルナム(第一期)三部作を終わらせてやろうと、飛び込んだ。いつも、なるべくサブクエストを取りこぼさないようにしているのだが、今回は未解決のものがあるし、行ってない地域や町さえある。未練もあったが、勢いのあるうちにガッと終わらせたかったのだ。

『3』は舞台が地上世界に移る。アヴェルナム6部作の中でも異色中の異色である。地下世界も一部は出てきて、重要登場人物やアイテムは共通してたりはするのだが。

これまで抑圧されてきた地下世界の冒険者たちが、怪物に蹂躙されつつある地上世界を救う設定は、かなり心躍る。「約束された勇者」なんかではないが、謎の風来坊救世主として期待されるのは、悪くない気分だ。

 

実は、これを終えて、第二期三部作の最後(つまりシリーズフィナーレ)『6』にも手を伸ばした。第二期はリメイクされてないので、旧版である。
『6』は、リメイクシリーズと同じエンジンを使っており、窓化もできるし、フォントもリメイク版と同じため、改造フォントを使って遊ぶことができるのである。

第二期は再び地下世界を舞台にしているが、様子が違うのは、町や建物、ダンジョンなどが、フィールドとシームレスにつながっているのである。『ウルティマ6』みたいな感じ。それが、第二期だからなのか、旧版はみんなそうだったのかはよくわからないのだが。

それはそうとして、なんだか難易度が上がってる気がする。僕は近頃は戦闘が面倒で、イージーモードでやることが多くなってるが、それでもかなり苦戦する。ノーマルで勝てるのこれ?リメイク版では感じられなかった手応え。
旧版は全体的にこうなのかもしれない。ぬるくてすいません。

"Avernum3: Ruined World"  Steam / GOG  Windows

 

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