CRPGを楽しむためのメモ

PCOTで海外ゲームを日本語翻訳しながら遊ぶ

【PCOT】『Geneforge5』(旧版)の誤読防止フォント

"Geneforge5:Overthrow" Spiderweb Software Inc.

【このブログの概要】「その英語ゲームは、今すぐ日本語で遊べる」

【日本語で翻訳しながらゲームを遊ぶ際の誤読防止フォント関連リンク】

 ●【PCOT】Spiderweb社のRPGを、日本語で快適に遊ぶためのフォント
 ●【PCOT】OCRが誤読しない背景壁紙『Avernum』『Avadon』
 ●【PCOT】『Queen's Wish』の誤読防止フォント
 ●【PCOT】『Geneforge』の誤読防止フォント

 ●【PCOT】『Avernum』の”より良い”誤読防止フォント
 ●【PCOT】『Avadon』の”より良い”誤読防止フォン

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終わる終わる詐欺も極まれリ。
大変申し訳ない。既にリメイク版の『Geneforge1』改造フォントは紹介したのだが、なんと、旧版の「Geneforge SAGA(ジーンフォージ・サガ)*1 の最終作『Geneforge5-Overthrow』は、現在のシステム(窓化でき、フォントのしくみも同じ)だったのだ。ネットを見ていて数日前に気がつき、あわてて入手して確かめていたのである。*2
つまり『Geneforge5』も、日本語翻訳支援ツールPCOTで、ストレスなく日本語にしながら遊べるということがわかったのだった。完全に見逃していた。
ただシステム初期作だから、「行間狭すぎ問題」 *3  で誤読が起きやすい。そのためフォントの改造が必要であることも判明した。

Spiderweb Software Inc.(以下SW社)のゲームは、各シリーズ内でも作品ごとに主人公がリセットされ、お話も直接には続かず、個々が独立した作品となっている。設定や世界のしくみも、毎回きちんと教えてくれる。だから『5』をいきなりやっても、問題はない。ドラクエだってTESだってウィッチャーだって、1から全部やっている人のほうが、むしろ少ないだろう。操作性も既に完成しており、近作と同じく快適だ。 *4

以前「Avernum6で、現在のシステムに行き着いたようだ」なんて、なんの根拠もなく書いた気がするが、大間違いであった。おハズカシイ。『アヴェルナム6』の前年、この『Geneforge5』で、今のシステムに行き着いたのが正解のようだ(おそるおそる発言)。お詫びして訂正する。
そして、あわてて、これ用の改造フォントをポストする。

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ー目次ー

 

〈Geneforge5用の誤読防止フォント〉

【概要】*5

Spiderweb software inc.(以下SW社)のRPGは、日本語翻訳支援ソフト『PCOT』と非常に相性が良いが、文章の行間が狭いため、前後の行の文字と文字が重なって、OCR読取りがうまくいかず、誤読され訳文が意味不明になることがある。  *6
行間の狭さは初期ほど顕著であり、『Geneforge5』は最初期のものであるため、行間をあけるためにフォント画像を改造し、入れ替えるとストレスなく遊べるはずだ。

【Geneforge5(旧版)用改造フォント画像】

Windows版(Steam / GOG

〈Geneforge5用改造フォント画像〉
  1. 上の画像を右クリックし、ダウンロードして、G250.pngにリネーム(ご注意:他のゲームではファイル名がG290.pngで統一されているが、このゲームのみG250.png
  2. ゲームがあるフォルダの中にある「Graphics Core」内のオリジナルのG250.pngをバックアップした上、先程ダウンした画像をそこにコピー。
    (\Geneforge 5 - Overthrow\Geneforge 5 Files\Graphics Core)  *7
  3. ゲームを起動してフォントが表示できることを確認。

 

〈どうフォントを変更したか〉

今回は簡潔にまとめていきたい。

【フォントに関するインプレッション】*8

  1. ゲーム内のほとんどのメッセージで使用される「通常フォント」は以後登場するSW社ゲームのものと共通。
  2. ただし、ゲーム中表示されるのは「小サイズ」のフォントがほとんどである(Avernum6と同じ感じ)。
  3. リメイク版Geneforge1と異なり、かなり行間が狭い。「リメイク版」の(最小限の改造を施した)フォントを入れて試したが、たちまち誤読を起こした。通常フォントはさらに強めに改造したものを使う必要あり。
  4. リメイク版のフォントを試したときに、「特殊フォント」のデザインは同じであることが確認できた。
  5. 「特殊フォント」は、ゲーム中のほとんどの場合、装飾的に使われるだけで、行間を気にしなくてもいい。
  6. ただし、プロローグ、そして(おそらく)エピローグでは、いつものように特殊フォントが長文で使われている。他のゲームだと特殊フォントにはほとんど行間問題が発生しないが、このゲームだけは行間が狭く、かなり誤読がおきる
  7. ゆえに、今回は、特殊フォントの改造も必要になる。

本編始まってまもなくの画面。画像は改造済みのフォント使用。
テキストウィンドウが大きく、フォントが小さい。『Avernum6』タイプである。

テキストの背景は真っ黒で、壁紙の模様による誤読は心配しなくてもいい。
下方のアイコンが並んだUIデザインが、Avadonのものに似ている。

【実際に行なったこと】

▼通常フォント
▼特殊フォント
  • 上記7に従い、「特殊フォント」は前後の行の文字が重ならないように、グラフィックソフトを使いちょこちょこ改造した。
  • ただし、特殊フォントの改造は中サイズのみ。小サイズと大サイズは長文には使われないと思われるので(未確認だが)いじっていない。
  • 特殊フォントの改造方法は『Avernum』用”より良い”改造フォントの、通常フォントと同じ考えで行った。以下はその詳細。
  • 脚の長い小文字(「g」「j」「p」「q」「y」)と大文字の「J」の脚を2ポイント短く(今回「Q」は脚が長くない)切り詰めた。
  • 背の高い小文字(「b」「d」「f」「h」「i」「j」「k」「l」)の頭を1ポイント切り詰めた。
  • 大文字や数字は全部背が高いが、出現頻度が少ないため、今回あえて手を加えなかった。
  • 頻出しそうな「!」や「?」「(」「)」などの記号も、上下にあまりはみ出さないよう切り詰めた。
  • 他にも違う文字に誤読しそうなものに、少々手を入れて違いをはっきりさせた(「u」など)。
  • リメイク版で誤読が多くて手を加えた大文字「A」は、それを移植。

プロローグ。リメイク版でもおなじみの、特殊フォントが使用されている。
これは改造後なので、文字の重なりがないのが見て取れるだろうか。
特殊フォントが長文で使われるのはプロローグとエピローグだけだと思われる。

【まとめ】

  • ゲームのテキストウインドウ内の基本画面は『Avernum6』とほぼ共通しており、通常フォントは、同じように読み込んでくれるはず。
  • 特殊フォントの行間問題はほぼ解消したはずなので、プロローグも行間の文字の重なりは問題にならないだろう。大文字に手を入れていないため、エピローグなどで重なる箇所が出ないとは限らないが、各人で補完可能だと思う。
  • ただし、取り替えた大文字「A」を「R」とか「6」とかに読んだり(改造したのに!)、小文字の「a」を「q」と読んだりすることがあるようだ。特殊フォントはくせがあるので、たまにこういう誤読があるが、単語の順番がぐちゃぐちゃになったりはしないので、笑って許して欲しい。特殊フォントは本編の重要なメッセージには登場しない(と思う)。
  • このゲームだけの問題じゃなくて、OCRの限界なんだと思うが、「look」という単語を「100k」と読むのを散見する。まぁ、仕方ないよねー。

〈その他〉

ゲーム中使われるテキストウインドウのサイズや、文字サイズなど共通点が多い『Avernum6』だが、大きな違いがある。Geneforge5は、テキストウィンドウのバックが透過していなくて、ほぼ真っ黒なので、壁紙を取り替える必要はないということだ(ありがたや)。

リメイク版『Geneforge 1 – Mutagen』も未だチュートリアルしか済ませていない僕に、このシリーズの内容を語ることはできないが、評価が高いのは間違いない(『5』まであるのがその証拠)。リメイク版が出来るにしても、何年も先だろう。あえて手をだすのも悪くないんじゃないだろうか。Graphics coreフォルダの中には、なかなか良いイメージイラストがいっぱい入っていて、5作目になってもSW社が、このゲームにとてもチカラを入れていたのがわかるのだ。

さて今度こそ、改造フォントは最後だと思うが、もう断言しない。ヽ( ´ー`)ノ

 

w.atwiki.jp

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-脚注-

*1:これ、ジーンフォージって勝手に読んでるけど、「Generation」とかの読み方考えると、やっぱりジェネフォージでしょうか?でもなんとなく語呂が良くなくて、ついジーンって読んじゃう。英語ダメダメ人間なのがバレバレ。

*2:旧作の4までは、通常ではフルスクリーンでしか動かずPCOTが使えなかった。また、フォントをはじめ、内部構造も今と異なっている。

*3:『行間狭すぎ問題』とは:Spiderweb Softwareのゲームは、「行間狭すぎ問題」が発生することがある。フォント自体はトラディショナルで、OCR読み取りに問題がないのだが、行間が狭すぎるため、何行にも渡る英文の場合、前後の行の文字がつながって重なり、誤読されることがまれにあるのだ。具体的には小文字のg,j,p,q,yなどの標準よりかなり下にはみ出している文字と、上に背の高い文字(小文字のb,d,f,h,i,j,k,lや大文字全般、記号!,?など)の一部が重なることがある。それを何らかの大きな一文字と誤読し、おかしなところで行替えが行われて、単語の順がメチャクチャに読み取られてしまう。結果、意味不明な文字化け翻訳文章が現出することがあるのだ。これが起きないように、フォントファイル(PNG画像)をいじって、行間が狭くても、重なりが起きないように改造するのが「誤読防止改造フォント」の骨子である。

*4:旧版は『Geneforge Saga』として、『1』~『5』までがバンドルとなって売られている。全部で1500円程度の激安。たとえ『5』しかやらなくても、この値段で買えると考えると、お得すぎて目眩がする。強制窓化ツールを使えば、おそらく、1~4もPCOTが使えると思われる。『1』は既にリメイク版があるけれど。

*5:これまでと同様、ここでは『PCOT』や『DeepL』『Spiderweb Software Inc.』『OCR』『Steam』『GOG』『日本語翻訳しながら遊ぶ海外ゲーム』などについて、ある程度知り、使っていることを前提に話を進めていく。

*6:『行間狭すぎ問題』とは:Spiderweb Softwareのゲームは、最近作を除き、「行間狭すぎ問題」が発生することがある。フォント自体はトラディショナルで、OCR読み取りに問題がないのだが、行間が狭すぎるため、何行にも渡る長い英文の場合、前後の行の文字がつながって重なり、誤読されることがまれにあるのだ。具体的には小文字のg,j,p,q,yなどの標準よりかなり下にはみ出している文字と、上に背の高い文字(小文字のb,d,f,h,i,j,k,lや大文字全般、記号!,?など)の一部が重なることがある。それを何らかの大きな一文字と誤読し、おかしなところで行替えが行われて、単語の順がメチャクチャに読み取られてしまう。結果、意味不明な文字化け翻訳文章が現出することがあるのだ。これが起きないように、フォントファイル(PNG画像)をいじって、行間が狭くても、重なりが起きないように改造するのが「誤読防止改造フォント」の骨子である。

*7:steamやGOGのゲームフォルダは結構階層の深いところにある。各人の環境によって異なるが、僕の場合は・・・・
GOGはJ:\Program Files (x86)\GOG Galaxy\Games\Geneforge 5 - Overthrow\Geneforge 5 Files\Graphics Core
Steam版は持ってないが、もし入ってたらおそらく、J:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\commonGeneforge 5 - Overthrow\Geneforge 5 Files\Graphics Coreだろう

*8:通常フォントと特殊フォントについては、『Avernum』のより良い改造フォントページのこの辺を参照