CRPGを楽しむためのメモ

PCOTで海外ゲームを日本語翻訳しながら遊ぶ

【PCOT】Spiderweb社のRPGを、日本語で快適に遊ぶためのフォント

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[追記 2022.05.03]新たに『Avernum』シリーズの「より良い」誤読防止改造フォントのページを作りました。これから始められる方はそちらを使うのをおすすめします。

[追記 2022.05.07]『Avadon』シリーズの「より良い」誤読防止改造フォントのページもできました。OCRの種類も気にせず使えますので、できればそちらをご使用ください。


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-目次-

〈 PCOT読取り用、誤読防止改造フォント 〉

【概要】*1

 Spiderweb Software Inc.(以下SW社)のRPGは、日本語翻訳支援ソフト『PCOT』と非常に相性が良いが、文章の行間があまりに狭いため、前後の行の文字と文字が重なって、OCR読取りがうまくいかないことがある。 *2 
しかし、同社のゲームのフォントはpng画像一枚に収まっているという構造。それを直接いじることで、行間問題や特殊フォント問題を回避し、より快適にPCOTを使って日本語翻訳して遊ぶことができる。同社の代表作『Avernumシリーズ』『Avadonシリーズ』用の改変フォント画像を紹介する。

【Avernumシリーズ改変フォント画像】

 この画像ファイルが使えるゲーム(win版 steam/GOG*3

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【Avernumシリーズ用改造フォント画像】
  1. 上の画像を右クリックし、ダウンロードして、G290.pngにリネーム
  2. ゲームがあるフォルダの中の「Avernum* Graphics Core (『2』『3』では*にその数字が入る。『6』は単にGraphics Coreという名)」内にあるオリジナルのG290.pngをバックアップした上、先程ダウンした画像をここにコピー。
    (『Avernum : Escape From The Pit』ならAvernum - Escape From The Pit→Avernum Files→Avernum Graphics Core)*4
  3. ゲームを起動してフォントが表示できることを確認

特殊フォントを含め、PCOTのOCR設定は処理速度の速いWindows10 OCR、倍率2倍で問題なく読み取れる。もちろんTesseract OCRでも可。

[追記]「より良い」誤読防止改造フォントのページ ←精度をあげていますのでぜひ

【Avadonシリーズ改変フォント画像】

この画像ファイルが使えるゲーム(win版 steam/GOG*5

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【Avadonシリーズ用改造フォント画像】
  1. 上の画像を右クリックし、ダウンロードして、G290.pngにリネーム。
  2. ゲームがあるフォルダの中の「Graphics Core」内のオリジナルのG290.pngをバックアップした上、先程ダウンした画像をここにコピー。
    (『Avadon : The Black Fortress』ならAvadon→Avadon Files→Graphics Core)*6
  3. ゲームを起動してフォントが表示できることを確認

【重要】ゲーム内で表示されるのは、読みやすいノーマルフォントがほとんどのため、PCOTのOCR設定は、処理の速いWindows10 OCR、倍率2倍で普通に読み取れる。
ただし、Avadonシリーズの場合、プロローグやエピローグの文章には、非常に癖のある特殊フォントが使われているため、その時だけでも特殊フォントに強いTesseract OCRに設定を切り替えないと、誤読が頻発する(面倒ならずっとTesseractOCRでももちろんいい)。*7

[追記]「より良い」誤読防止改造フォントのページ ←こちらならWin10OCRが使え、切り替えの必要ありません。

【PCOT用改造フォントの仕様(まとめ)】

今回のSW社RPGフォント画像を、どう変更したのか簡潔にまとめてみた。基本は行間を広げるために、フォントを上下に潰したことである。

  1. 全フォントを上下に圧縮し、行間を広げる
  2. 「g」や「y」など下方にはみ出している文字を少し上方にずらす
  3. 「i」と「j」のように似た文字の違いを強調する改造
  4. 『Avadon』の特殊フォントをOCRが読みとりやすくなるよう改造

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『Avernum: Escape From the Pit』

〈 SW社フォント画像についての深堀り(その他)〉

さて、ここからは、そもそもSW社のフォント画像ってなんなの?どんな風にいじったの?といったことについて、ちょこっと書いていく。
読まなくても全然困らないが、自分でより良い環境を作るためのヒントにはなるだろう。

【PCOTとSW社のRPGは理想のカップル】

Spiderweb社のロールプレイングゲームは、

  • 大量の文章での状況説明と会話がゲームの中心
  • リアルタイム性が皆無
  • 多くの文章が、決まった位置のウインドウ内に表示され、ショートカットひとつで次々読める
  • メインの文章は、きれいなフォントが使われOCRが読み取りやすい

など、翻訳支援ソフトPCOTとの相性が抜群にいい。
英語が駄目だけど、しっかりとストーリーラインを読ませるRPGが大好きという人にとって、理想的なマリアージュといえる。
僕などは「PCOTとDeepLは、SW社のゲームを日本語でやるために生まれた」などと勝手に思い込んでいるほどだ。*8

【行間狭すぎ問題】

ただし、SW社の代表作ともいえる【Avernumシリーズ(リメイク版)】【Avadonシリーズ】には、当初から指摘されていた「行間狭すぎ問題」があった。
大量の英文の行間が、ツメツメで表示されると、上下の行の文字がつながって、OCRで誤読されることが、よくおきるのだ。

具体的には小文字の「f」「g」「j」「l」「p」「q」「y」などの標準より上や下にはみ出している文字同士、あるいはそれらの文字と大文字が、前後の行に干渉し、重なって表示されてしまうのである。するとOCRが誤読して、意味不明な文字化け文章が現れてしまうのだ。

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オリジナルフォントで表示した文をPCOTとDeepLで翻訳した例。
三行めのtrappedのpが次の行のlと重なったせいか「tral:ped」と誤読され、翻訳が「トラルペッド」になってしまっているのがわかる。ただ、重なったものが全部誤読されるわけではなく、オリジナルのままでも意外なほどきちんと読み取ることも多く、ストレスでゲームができないというほどではない。

とはいえ、誤読箇所はある程度見当がつくから、DeepLの英文ウインドウでそこを見つけ、手作業で軽く直してやれば、即、日本語訳に反映される。だから致命的な問題というほどではない。
実際、クズ人間といっていいぐらい超めんどくさがりの僕でさえ、この状態で最後までゲームを続けられた。*9

【SW社のフォントは一枚の画像ファイルだった】

行間問題については「プログラム上の問題だからどうしようもないね」と諦めていたし、実際ゲーム自体はできるので、それほど気にしていなかった。
ところが、フォントの解析をしようとした、PCOTの作者ぬるっぽ氏が、こんな報告をしてくれたのだ。
「SW社のゲームのフォントは、画像(png)一枚にまとめられている」

それぞれのゲームフォルダ内の「Graphics Coreフォルダ」に収められているG290.pngファイルが、そのまんまゲームに使用されるフォントファイルだったという驚くべき事実。
これについては近年のSW社の多くのRPGの共通仕様のようだった。

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『Avernum』(左)と『Avadon』(右)のオリジナルG290.png。ゲーム内で使われるフォントがこの画像に収められているので、直接フォントをいじくることができる。メインで使われるノーマルフォント(6行目まで)は実は共通で、おそらく入れ替えがきく(avernumの方には画像右端までダミー文字が入っているようだが)。

単なる画像ファイルである以上、プログラミングの知識なんてなくても、グラフィックソフトでいじり放題だということである。
こんなフォントの扱いってかなり珍しいんじゃないだろうか(しらんけど)。

【Spiderweb専用フォント差し替えツール『SWFR』】

そこで、ぬるっぽ氏は、『SWFR』というツールを開発。
行からはみ出る文字を一つ一つずらしたり、圧縮したりして、上下の行と干渉しないように改変し、行間問題を解決できるようにするためのフォント改造ツールだ。他のフォントに入れ替えることもできる。
また、『Avadon』の一部に出てくる、読みにくい特殊フォントを、自分のPCに入っている読みやすいフォントに変えることもできる。まさにSW社ゲームファン用に作られたツールである。

公式サイトでダウンロードできるので、ぜひ試してほしい→ヌルポインターストライク

【雑な方法で行間を広げる】

SWFR』はフォントを一文字ずつ調整したり取り替えたりするためのツールだが、超めんどくさがりの僕はそりゃ大変だなーと思い、めちゃ荒っぽい手段を考えた。
「フォント画像を行まるごと、上下に圧縮して平たくすれば、行間あくんじゃね?」

自分で書いていても、すっごく頭の悪そうな思いつきだが、試しに画像編集ソフト(Photoshop Elements)で、G290.pngの各行をそれぞれ上下に縮小して、平べったくしてみた。最初80%。最終的には85%ぐらいにした。

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こんな感じで行をまるごと選択して上下に縮小するだけ・・・という超荒っぽい手段をとった

小さいフォントがつぶれて読み込めなくなったらどうしよう・・・という心配もあったが、ゲームを起動したところ、なんと目に見えて行間があき、文字の重なりがなくなっている。しかも小さい文字まで問題なくPCOTで読み取れた。

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オリジナル(左)と上下に85%縮小したもの(右)

【細かい調整】

「g」や「y」などの下にはみ出る文字については、念の為さらに1ドットぶん上方向にずらして下の行への干渉をなくした。
また「m」を上下に圧縮すると横長すぎるためか、二文字と誤読することがまれにあったため、少し縦に伸ばした。他よりちょっと大きく見える。
その他細かいところをいろいろドット単位でいじったため(小文字の「l」を太くしたり、ダブルクォーテーションの隙間を縮めたり)、英文字のレイアウト的にはデコボコしてあまり美しくないが、OCRの読取り精度をあげることを最優先している。
もちろん100%ではないが、精度は格段に上がり、翻訳にストレスを感じなくなっていると思う。

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変更したフォントで表示した画面。yやgやpが少しずり上がっていたり、mが少し大きめなのが見て取れるだろうか。文字の並びはあまり美しいとはいえないが、行間の文字の重なりはほぼなくなっている。

【Avadonの特殊フォント問題】

SW社のほとんどのゲーム本編では、シリーズ共通のノーマルフォント(画像の6行目まで)が使われていて、これは行間さえあければ、読みとりしやすい、癖のないフォントである。

しかしフォントファイル後半の「特殊フォント(俗称おしゃれフォント)」は、崩した字体や装飾のせいで、誤読の可能性がある・・・とはいえ、実は『avernum』シリーズ以降の各特殊フォントは比較的読み取りやすく、実際はあまり誤読はない。
ところが、『Avadonシリーズ』のおしゃれフォントだけは、癖が強すぎて、文字化けしまくるのだ。
本当のところ、ゲーム本編では重要ではない部分にちょこっと出るだけなので、読めなくてもほぼ実害はないのだが。

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改変済みフォントで表示した、Avadonのプロローグの文章。ここは、もともと癖のあるおしゃれフォントが使われていて、いかにも読取りにくそうだが、必要な部分にあちこち手を入れてあるため、Tesseract OCRならそれなりに読み込んでくれる

ただし、Avadon世界の状況を説明するプロローグ部分とエピローグ部分は、雰囲気を出すためかおしゃれフォントが使われていて、これが困る
特にエピローグが読めないと、せっかくのマルチエンディングの内容を(日本語で)味わえない。

手間はかかるが『SWFR』を使用し、もっと読みやすいフォントに全部入れ替えると、問題はなくなる。

そこまでしなくても、読み込みを阻害している文字をもう少し読みやすくするだけで、なんとかなるかもしれない…と、ズボラな僕はまた考え、ついでに画像編集ソフトでいじくってみた。
特に小文字の「e」と「c」、「i」と「j」を混同しないようわざとらしく差をつけたり、読みにくい「d」を大幅にいじったり、「g」のように『Avernum』の特殊フォントを移植するという雑な手段をとったものもある。
立体的に描かれた元のフォントデザインを再現することより、OCRでだいたい読めりゃいいやぐらいの適当改造でお茶を濁したのをご了承いただきたい。完璧とはいえないが、読んで意味を汲むことは可能になっていると思う。

ただし、『Avadon』シリーズおしゃれフォントは、少々改造しても、「Windows10 OCR」ではうまく読めない。プロローグやエピローグでは、もともと特殊フォントが得意な「Tesseract OCR」に切り替える必要がある。
(設定→画像加工&OCR読取設定→使用OCRエンジン で切り替え)
通常は読取りが速いWindows10 OCRを使うほうがテンポよく進むだろう。

【Avadon2の背景画像で誤読がおきる問題】

フォントの問題以外にも、OCRの読取りを阻害する要因はある。特に『Avadon2』では、文字が表示されるメインのウインドウの背景のマーブル模様(黒い大理石風でかっこいいんだけど)の白い筋が、文字とかぶって、誤読を起こす。

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G128.pngはテキストのほとんどが表示される背景。Avadon2では大理石模様の白が目立つため(左)、文字とかぶって誤読をひきおこす。画像編集ソフトで、暗く塗りつぶすなり、コントラストを落とすと良い(右)


実はこの背景ウインドウも、「Graphics Core」フォルダに入っているpng画像なので、自分でいじれるのだ。G128.pngがそれ。
単にグラフィックソフトで黒く塗りつぶすなり、明度を落とすなりすればいい。詳しくは『PCOT対応ゲームWiki』(https://w.atwiki.jp/pcot/)の項に書いたが、また改めてこのブログでとりあげるかもしれない。


他のゲームにも、ほとんどが背景にマーブル模様が入っている。あまり目立たないのでそれほど誤読の原因にならない気もするが*10、より完全を目指すなら同様の加工をしたほうがいいかもしれない(特に旧版の『Avernum6』は、背景が半透明なので、文字読み取りに影響する可能性が高い)。

〈2022.04.11 追記〉

結局、この背景壁紙問題専用のページを作った。念のため『Avadon2』以外のゲームも、加工済み画像をダウンロードできるようにしている。

yupi1go.hatenablog.com

【権利問題について】

本来、フォントには著作権があるので、こんな形で勝手に改変して、それを大っぴらにするのは問題ありそうだが、目的が「OCRの誤読を防ぎ、日本語で快適に遊ぶため」でしかないから、怒られたりはしないだろうと踏んでいる(希望)m(_ _)m。

【SW社最近作のフォントについて】

SW社最近作の『Queen'sWish』や『Geneforge(リメイク版)』などでは、行間が少し広めにとられているように見えるので、フォントに手を入れる必要はないと思われる(曖昧)。もし必要なら、フォント画像の構造はほぼ同じだから、おそらく同じやり方で改変できるだろう。

メインのノーマルフォント部分については、『Avernum』の該当箇所をそのまま移植しても、いけるかもしれない(適当)。

〈2022.04.10追記〉

かなりまれながら、『Queen's Wish』にも行間不足で読み取りがうまくいかないことがあることが判ったので、新たに改造フォントのページを作った。もともと行間が広めで誤読は起きにくいため、一部の文字に最低限の改変をするだけにとどめてある。

yupi1go.hatenablog.com

〈2022.04.24追記〉

『Geneforge1』の改造フォントページも作りました。

yupi1go.hatenablog.com

 

w.atwiki.jp

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-脚注-

*1:言うまでもないが、ここでは『PCOT』や『DeepL』『Spiderweb Software Inc.』『OCR』『Steam』『GOG』『日本語翻訳しながら遊ぶ海外ゲーム』などについて、ある程度知り、使っていることを前提に話を進めていて、そのへんについての説明はくどくなりすぎるのでしていない。

*2:『行間狭すぎ問題』とは:Spiderweb Softwareのゲームは、最近作を除き、「行間狭すぎ問題」が発生することがある。フォント自体はトラディショナルで、OCR読み取りに問題がないのだが、行間が狭すぎるため、何行にも渡る長い英文の場合、前後の行の文字がつながって重なり、誤読されることがまれにあるのだ。具体的には小文字のg,j,p,q,yなどの標準よりかなり下にはみ出している文字と、上に背の高い文字(小文字のb,d,f,h,i,j,k,lや大文字全般、記号!,?など)の一部が重なることがある。それを何らかの大きな一文字と誤読し、おかしなところで行替えが行われて、単語の順がメチャクチャに読み取られてしまう。結果、意味不明な文字化け翻訳文章が現出することがあるのだ。これが起きないように、フォントファイル(PNG画像)をいじって、行間が狭くても、重なりが起きないように改造するのが「誤読防止改造フォント」の骨子である。

*3:SW社のゲームはほとんどがマッキントッシュ版が先行し、タブレット版なども発売されている。そちらのフォントが変えられるのかどうかはわからない。

*4:steamやGOGのゲームフォルダ自体が結構階層の深いところにあるのでとまどいがちですが、探してください。うちのsteamの場合はI:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\commonに各ゲームフォルダあり。GOGだとI:\Program Files (x86)\GOG Galaxy\Games。

*5:SW社のゲームはほとんどがマッキントッシュ版が先行し、タブレット版なども発売されている。そちらのフォントが変えられるのかどうかはわからない。

*6:steamやGOGのゲームフォルダ自体が結構階層の深いところにあるのでとまどいがちですが、探してください。うちのsteamの場合はI:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\commonに各ゲームフォルダあり。GOGだとI:\Program Files (x86)\GOG Galaxy\Games。

*7:PCOTのツールメニューから「設定→画像加工&OCR読取設定→使用OCRエンジン」で切り替える。そもそもWindows10 OCRを導入していない場合は、デフォルトがTesseract OCRだから気にしなくていい

*8:何より『Avadon』『Avernum』は大傑作である。その上くそ安い。グラフィックの地味さを批判するレビューを見かけるが、そんなものはRPGの本質とあまり関係がない。始祖であるテーブルトークRPGは、おしゃべりだけで成立しているではないか。シンプルで軽いシステムも、壮大な物語を紡ぐのに、むしろ適している。プレイ時間は100時間を超える堂々たる大作であり、内容の豊かさと深さは底なしである。無数のクエストをこなしながら、自由な冒険を楽しめるオープンワールドRPGの『Avernum』。ある程度の自由度を保ちつつ、国家の正義、善悪の定義を常に問い続けるストーリードリブンRPGの『Avadon』。異なる性格を持つ2つのシリーズは、どちらも骨太のトラディショナルなRPGであり、キャラクター主義のJRPGとはまったく異なる香気と奥深さを味わわせてくれる。それをストレスなく日本語でできる奇跡。PCOTとDeepLに感謝を捧げずにいられない。

*9:僕はゲームへの情熱が溢れているというほどの人間ではないので、ほんのちょっとでも面倒だとすぐ投げる。面白げな英語ゲームに憧れて購入したものの、辞書をひきながらやろうなんて面倒なことは考えたこともない。Capture2Textを知ったときにも、ついに英語ゲームができると喜び勇んだが、一時間後には面倒で投げた。そんなゴミ野郎でも、続けられるぐらい簡単だったと理解いただきたい。

*10:黒地に白抜き文字のAvadonシリーズに対し、白地に黒文字のAvernumは、あまり影響を受けにくそうだ。でもウインドウ枠のまわりのうっすらとした影などはちょっと怪しい