CRPGを楽しむためのメモ

PCOTで海外ゲームを日本語翻訳しながら遊ぶ

【 Avadon 1 & 2 】のインスタレビュー

"Avadon 2 : The Corruption" Spiderweb Software Inc.

OCR誤読防止改造フォントへのリンク

 ●【PCOT】『Avernum』『Avadon』誤読防止フォント(旧版)  ●【PCOT】OCRが誤読しない背景壁紙『Avernum』『Avadon』
 ●【PCOT】『Queen's Wish1』の誤読防止フォント  ●【PCOT】『Geneforge1』の誤読防止フォント
 ●【PCOT】『Avernum』の”より良い”誤読防止フォント  ●【PCOT】『Avadon』の”より良い”誤読防止フォント
 ●【PCOT】『Geneforge5』(旧版)
の誤読防止フォント  ●【PCOT】『Queen’s Wish 2』の誤読防止フォント

   ●このブログの概要     「その英語ゲームは、今すぐ日本語で遊べる」

ーーーーーー

前回Avernum』に続き、今回は『Avadon』シリーズの過去のインスタグラム投稿のまとめである。
三部作のうち、やったのは1と2だけなため、いっしょにアップする。

前回も書いたように、PCOTで最初にやったのが『Avadon1』であった。次に『Avernum1』→『Avadon2』→『Avernum2』と交互にやったのである。だったら、次はAvadonの『3』のはずなのだが、Avernum『2』の勢いにのってAvernum『3』に行ってしまった。

 

"Avadon:The Black Fortress"  

《2020年09月23日投稿》

"Avadon:The Black Fortress"  Spiderweb Software Inc.

【PCゲーム】
『#Avadon 』
 #spiderwebsoftware #PCOT #DeepL

 

話題の翻訳エンジン「DeepL」と和製のゲーム翻訳ツールの新星「PCOT」の組み合わせで、ついに英語のゲームができる。これまでの#Capture2Text と、Google翻訳の組み合わせでは、いちいち訳したいところを毎回指定したり、あるいは翻訳のたどたどしさがストレスになって、どうしても内容に没入できず最後までやり通せなかった。それが、解消され、すいすいと文章を読める。35年以上、英語ができないがゆえに、出来ずに指をくわえていたゲームの数々が「普通に」遊べる日が来たのだ。しかもDeepLもPCOTも無料で使えるのである。


それを知って、この10日ほど、『AVADON:The Black fortress』という、オールドスタイルのインディーRPGを夢中でやっていた。もともと面白そうで、以前セールのときに買ってみたのだが、なにしろものすごい英語テキスト量(でもそこがいい)である。英語がとにかくダメな僕は、起動だけして、最初の雰囲気だけを味わっていた(そんなソフトいっぱい持っている)。


ところが、PCOTを知って、試しにやってみたら、もうなんのストレスもなく楽しめてしまう。一度範囲を指定したら、英文が代わっても、クリック一つで翻訳してくれる便利さ。そしてDeepLの翻訳のこなれ具合は、本当に素晴らしい。もちろん、変な訳になったり、OCRがうまく文字を読み取ってくれなかったりすることもあるが、PCOTは、Google翻訳も同時に出してくれるので、比較したり訂正したりもできるのだ。


この一週間強、どっぷりとこのゲームに浸かっていた。初期ドラクエや、ウルティマ6あたりのシンプルグラフィックだが、とにかく文章が多く内容が濃い。権謀術策と裏切りが渦巻く、正義と悪が常に入れ替わるような、波乱万丈で、苦い、大人の冒険譚。ここまで寝食忘れるような没入感、最近なかったな。

そして、そんな内容でも、機械翻訳が十分対応してくれる奇跡!日本の文明は新たな叡智を獲得したのだ!ありがたや。


ちょうどGOGでこのスパイダーウェブソフトウェアのシリーズがセールされてたのでまとめ買いしてしまった(6本買っても2000円以下だった)。英語が読めなくて諦めていたゲームはいっぱいある。全部が機械翻訳に向いているわけではないが、僕の好きな、アクション性のない、文字メインのゲームは、きっとこのツールと相性がいい。先の楽しみは無限である。
(それでも有志翻訳を待ち望んでしまう貪欲さよ・・・)

https://www.instagram.com/p/CFdyropJVHk/?utm_source=ig_web_copy_link

 

《2020年09月23日の投稿について》

トップの画像だが、実際にインスタにあげたのは、右側のPC画面をそのまんまスマホで撮ったような画像だった。このころは、まだ画像の外枠(他に著作権ありの画像は、そのまんまはらずに、外枠を入れて「流用」していることをはっきりさせるという、インスタ上の自分ルール)のことをはっきり決めてなかったので、こんなのになっている。あんまりなので、他のにスタイルをあわせて今回作ったのが左の画像だ。

最初にやったSpiderweb Software Inc.(以下SW社)のゲームだったので、Avadonがストーリードリブンの一本道型シリーズだとは知らなかった。といってもJRPGが得意とする、イベントの間を戦闘でつなぐような狭い一本道ではなく、かなり広大な幅と枝道いっぱいの道。しかも、逆走や別の抜け道も多数ある「恐ろしく自由度の高い一本道」なのである。

自分が属する「正義」の組織の正当性に疑問を投げられ続け、裏切りの誘惑や説得もいっぱい。そっちを選んでも、おそらくラストまで進めるようなのだ。

このころは、行間問題について気がついていなかったはずだが、改造フォントがなくても、最後までゲームはできた。もちろん誤読もあったろうが、「これまで英語の壁で絶対にできなかったゲームが、できる」・・・0が1になったという喜びの前では、そんなことは些細なことだったのだ。

"Avadon:The Black FortressSteam/GOG Windows

"Avadon 2 : The Corruption"  その1

《2020年10月23日投稿》

"Avadon 2 : The Corruption"   Spiderweb Software Inc.

【英語PCゲーム】

『AVADON2』

 #avadon2 #PCOT #DeepL #spiderwebsoftware #crpg 

 

『Avernum』と『Avadon』という2大作を続けてやり終え、別の作品で頭を切り替えよう…と思っていたのに、結局続編に手を出す。


軽くシンプルでスピーディなシステムに対し、複雑な状況設定と膨大な冒険、バラエティ豊かな中身のつまったサブクエストが雨あられと降りかかる物語。ダンジョン内も、ただモンスターと宝箱が配置された迷路じゃなく、思いがけないドラマや情報、歴史的背景描写にあふれている。…という、僕の理想のCRPG像そのものが現出して、ちょっと離れがたくなってしまったのだ。英語ゲームが出来るという「うかれ補正」による評価ではない(と思うw)。


とてもありがたいことに、翻訳支援ツールPCOTの作者の方の尽力により、ショートカットもなんの懸念もなく使えるようになり、ますます環境も整った。感謝感激である。


すでに30時間を過ぎたが、まだ物語は序盤のイメージ。2ではCorruptionという邪悪な魔法が環境を荒廃させていく一帯が謎のメインになっているようで、その中を探りはじめたところである。思わず訳語の登録で「腐海」という単語を当てはめそうになったが、そんなイメージ。
5つの国に渦巻く権謀術策、民族間の差別と因縁と紛争、スパイと裏切り。協定を、力で強制的に守らせようとするアヴァドン自体も決して一枚岩ではなく、組織や人間関係にきしみがあり、主人公も自らの権力の持つ暴力性をもてあます。そんな苦い背景の中を、停滞することなく走り抜けていく、これは大人の物語。

https://www.instagram.com/p/CGqrR7GpYDa/?utm_source=ig_web_copy_link

 

《2020年10月23日投稿について》

トップは、SteamやGOGの紹介にも使われている、このゲームを代表するキーアート。なかなかカッコイイのである。実はこの絵、本編のあるシーンをそのまま描いている。二人の仲間も見覚えのあるキャラだし。そのシーンが来たらニヤリとできるはずだ。

前回述べたショートカット問題を、PCOT作者のぬるっぽ氏に早くも対応していただいたことも書かれている。積極的で素早い対応に感激したものだ。

"Avadon2:The Corruption"  Steam/GOG Windows

 

"Avadon 2 : The Corruption"  その2

《2020年11月07日投稿》

"Avadon 2 : The Corruption"   Spiderweb Software Inc.

【英語PCゲーム】

『AVADON2』

 #avadon2 #PCOT #DeepL #spiderwebsoftware #crpg

 

昨晩アヴァドン2を終了。85時間。PCOT+DeepLで英語ゲームが楽しめるようになって2ヶ月弱。スパイダーウェブ社の100時間前後規模の大作ゲームを、立て続けに3つやってきたおかげもあって、ちょっと途中しんどくなる場面もあった。


アヴァドンといういくつかの国の協定を守らせるための組織(コワモテの国連軍みたいな感じ?)の一員として、探索、暗殺、スパイ行為などのために各国に派遣される主人公。協定の正義のため、世界平和のため・・・と信じて戦うが、その正義は何度もゆすぶられ、裏切られ、情を通わせた相手と決別せざるを得ず、敵方への寝返りこそ正しいことのように迷い、自分こそ悪の組織の戦闘員であるかのように感じられ・・・。

どっちが正しいのか、本当にわからなくなるような選択肢を、常に突きつけられ続けるストーリーは、精神的にかなりクるのである。ラストも「本当にこれで良かったのか?」というもやもやを残しつつエンディングに入るのだ。単純な勧善懲悪や、予定調和の大団円ではない、ビターな大河物語。
それでも、驚きと工夫に満ち満ちた、濃密なシナリオは、僕の理想のRPGの形をまた見せてくれたように思う。

https://www.instagram.com/p/CHSiLJrp84C/?utm_source=ig_web_copy_link

 

《2020年11月07日投稿について》

本文にもあるように、ゲーム開始時から憎からず思っているパートナーの女性(主人公を女性にすると、男性になるようだ)との、立場を違えての、何度も繰り返される出会いが、かなり精神にこたえる。決して大げさなイベント画像が出るわけでもないが、切ない。しかもアヴァドンを裏切り、敵陣営につくことも、ゲーム的にはおそらく可能なので、迷いは大きくなる。ストーリードリブンのゲームだからこそのエモい展開。

ラスト付近の壮絶なランナウェイも悪夢のようだった。
とにかく、これほど価値観を揺さぶってくるゲームを他に知らない。
何度も書いているように、これは大人のゲームなのだ。


さて、アヴェルナムを3まで終えたのだから、当然アヴァドン三部作も終わらせたいところなのだが、他のSW社のゲームも気になってまだ手をつけられていない。頭がおこちゃまなので、大人のビターな味わいに、少し気後れしているのだろうか?

"Avadon2:The Corruption"  Steam/GOG Windows

 

w.atwiki.jp