CRPGを楽しむためのメモ

PCOTで海外ゲームを日本語翻訳しながら遊ぶ

PCOT翻訳で遊ぶ【ダークウッズ日誌】まとめ5〈09日~10日〉カルト蠢く町で

●『ダークウッズ日誌』PCOT翻訳プレイ|インデックス

●PCOT翻訳基礎知識:その英語ゲームは、今すぐ日本語で遊べる【PCOTへの誘い】
●Morrowind旅日記 ●発売初日から日本語バルダーズゲート3日記  ●ゆぴ1号(Bluesky | Twitter

 

The Secret of Darkwoods 前回までは・・・

暗殺教団を追うために必要な三つのハーブを集めるため、ダンジョンを巡る

◆ダークウッズ秘録 第08回 (2024.03.20)


最後のハーブ

紫ローブの暗殺教団を追うために必要なハーブは、残りひとつだ。

クリフドウェルホロウ洞窟。自然の手で穿たれたであろうこの洞窟は、水が染み出して湿り、かび臭く、奥から何かの奇妙な音が聞こえて不安を煽る。
しばらく洞窟を探索し、ようやくダチュラという奇妙なハーブを見つけ、引き抜こうとする。
その時、足元が揺れ、地面が浮き上がった。
ここは地面ではなく、洞窟の怪物の体の上だったのだ。

地面からむくむくと巨大な身体が起き上がる。
「わしの毛をむしろうとしたな」怪物が吠える。
俺は躊躇なく怪物に駆け上り、頭から薬草?を引っこ抜いて、一目散に逃げ出した。
「毛をかえせ!薄汚い人間め!」

土ゴーレムの背で作物を育てるドワーフの昔話を思い出してニヤリとし、ついでに洞窟の奥を探って(結構いいものがあった。ルーン文字を読むとまた少し賢くなった)俺は洞窟を去った。

ようやく三種の薬草が揃った。自然の寺院に戻り、カルトどもの行方を探知してもらおう。


瞑想

 

ハーブでトランス状態になった学者は語る。
「罪なき光の秘密教団が、フェルウィッチの町の地下に本部を置いている。入り口は暗くて汚く見えたから、下水道を通らねばならないだろう」
俺は学者に深く感謝し、次の目標に向かう。

カルトが潜む町

フェルウィッチは王国の丘陵に位置するこの国屈指の大都市である。狭い路地にそびえ立つ建物は、商人や旅行者、日常生活を営む市民でごった返している。この街は活気あるマーケットで知られており、地元の工芸品や食べ物とともに、遠い国からのエキゾチックな商品が並んでいる

町の雰囲気からはまったく伝わってこないが、ここがカルト教団の本拠地だ。ここで俺の過去に関わる何かが明らかになるのは間違いないだろう。

歩いていると、可愛らしい少年が満面の笑みで手をふってくれる。

◆ダークウッズ秘録 第10回 (2024.03.21)

幸福な少年

その少年と話をする。世間知らずだがとても賢く、幸せそうだ。彼と彼の母親は貧しいが、決して自分たちを不幸だとは思っていないという。心配事は多いが、不幸ではないと。
母親のカタリーナは地元のお菓子屋の店主で、彼は近くへの配達を手伝っている。

「父はずっと家にいないよ。仕事が忙しくて家に帰れないんだ。父の仕事場に行って、この手紙を渡してもらえませんか?旅のおみやげにクッキーをたくさんあげるよ」

それはなかなか魅力的な契約ではないか。

鍛冶屋にて

少年から、忙しくて帰らないという父への手紙を預かり、父親が働いているという町の鍛冶屋へ行く。

鍛冶屋の前には、黒く汚れたエプロンをつけた、職人らしき男がいた。
彼に、手紙を持ってきた旨を伝えると「息子からの手紙?頭がおかしいのか?」と呆れられる。父親は三年前、仕事中に事故で亡くなっているという。
「夫人には少額だが、賠償金を送り続けているよ」

苦い報酬

少年は、同じ場所で幸福そうに、にこにこしながら、父親を待ち続けている。

「手紙を届けてくれた?パパにとても会いたいな」
「少しママと二人で話したいんだ」
「いいよ、家に入って」

未亡人に鍛冶屋で聞いたことを話す。
「父親のことをなぜ子供に言わないんだ?」と、問う。 

「簡単に言わないで。あの子が毎日幸福な顔をしていられるのは、父親が帰ってくると信じているから。それだけなの。もし本当のことを知ったら、絶望で潰れてしまうわ」

それは違うと、口から出かけたが、本当か?
それを言う資格が俺にあるのか?
「出過ぎた真似をしました」 俺はそう言って、その場を去るしかなかった。

クッキーは手に入らなかった。


迷いの沼

  

苦い気分を抱えて、酒場、宝石店、雑貨屋など、カルトの気配をチェックして回る。酷い環境の牢獄までも。
錬金術士の店で、マンドレイク採集の依頼を受ける。それが自生しているという“迷いの沼”に向かった。

ブーツに染み込む汚泥に閉口しつつ、腐った植物や動物の死骸の間を探し続ける。
快適な場所とは言いかねるが、生命の気配にあふれている。

マンドレイクを探していると、植物の茂みから、人影らしきものが突然あらわれ襲ってきた。
ゾンビだ。問答無用で戦闘になる。

腐肉とドロドロした何かを撒き散らし、やがてゾンビは泥の中に倒れた。
その骸の傍らに、目的のマンドレイクが生えているのを見つける。

湿気と毒虫と腐敗臭にまみれていても、ここは多様な生物の宝庫だ。
ふと見ると、濁った水に美しい白鳥が浮かんで、俺を見つめている。
親しげに、明らかに意思を持ち、なにかを伝えようとするかのように強い眼力で見つめてくる。だが、その真意はうまく伝わらない。

まあ、俺は馬鹿だしな・・・。

 

●『ダークウッズ日誌』PCOT翻訳プレイ|インデックス

The Secret of Darkwoods

●PCOT翻訳基礎知識:その英語ゲームは、今すぐ日本語で遊べる【PCOTへの誘い】
●Morrowind旅日記 ●発売初日から日本語バルダーズゲート3日記