◆PCOT翻訳基礎知識:その英語ゲームは、今すぐ日本語で遊べる【PCOTへの誘い】
◆MorrowindをPCOTで日本語訳して遊ぶ【OpenMWという福音】
◆【Morrowind旅日記】(バックナンバー)
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Morrowind日誌 50日目(2023.04.14)心地よく秘密めいた場所
第一部完と書かれて、二部が始まったためしなし(笑)。
毎日とはいかないが、また書きたいことができたら、書くかもしれないし、書かないかもしれない。
Morrowind日誌まとめのまとめ(2023.04.21)
もともと『MorrowindをPCOTで日本語訳して遊ぶ【OpenMWという福音】』という記事を書いて、OpenMW+PCOTで(日本語化MODなしに)、簡単気軽にMorrowindを遊べるという証明をしたつもりだった。でも、実際に遊んでもいないのに説得力ないなぁと思ったのが、Twitter日記を始めるきっかけである。
といっても、そのための義務感でプレイしたわけじゃなく、テストしてたらそのまま引きずり込まれたのである。このゲームをやるのは15年来の願いだったし。
そこでどうせなら「ちゃんとストレスなく毎日遊べている証拠」を残しておこうと思った。Twitterなら文字数制限があるからダラダラ書かずにすむし(あとひと文字をどう削るか毎日困ってたw)、流れていったものはこうして「まとめ」ページを作って、記録として残しておける。
約2ヶ月間、合計100時間超。のんびりしたペースでやったが、普通の大作ゲーム(?)ならコンプリートしててもおかしくない時間だ。
これだけ遊べば、「理論的にできる」じゃなくて、「ほんとに楽しんでできる」実証になったんじゃないかと思う。
僕は本物のゲームマニアとはいえないので、ゲームを途中でやめちゃうのは日常茶飯事だ。プレイにちょっとでもストレスがあれば、平気でやめる。たとえフルプライスで買ったゲームでもだ。
そんな人間がちゃんと100時間やったというのは、面白いし、ストレスなく楽しめたという傍証になるだろう。
Morrowindはときどき無料で配布されたり、ワンコインで買える値段でセールをしていたりする。PCOTは無料で簡単に使える。OpenMWも無料だ。
ハードルは低い。歴史的名作を気軽に試してみるのも悪くないと思いませんか?
まあ、日記内でも言っているように、ゲーム自体はまだ序盤を過ぎたところだろう。なにしろメインクエストを全くやっていない。
でも、それ、実は初めてじゃない。
TES初体験だった『OVLIVION』でも、メインクエをやってないのだ(!)。
自分でもすっかり忘れてたんだけど(コンプリートした気になってた)、最初にやったときは、サブクエストがおもしろすぎて、逆にメインクエストを進めないよう避けていた。あえてクヴァッチに近寄らないようにしてたのだ。おかげでクヴァッチはずーっと煙をあげ続けていた。
二度目にやったときは、さすがにオブリビオンゲートを閉めようとしたのだが、あのハック&スラッシュな特殊迷路空間を進んでいくだけというのがどうにも耐えられなくて、最初のゲートを閉めただけで、ほったらかした。僕は物語を紡いでいくのが好きなだけで、迷路や戦闘にはあまり感心がないようなのだ。
だから「死にゲー」を名乗るダークソウル系とかまったく興味がない。
いわゆる一般的な「RPGファン」でもないようだ。
今回メインクエをやらなかったのはもっと単純で、ヴィヴェックという何層もあるフクザツなビルがいくつも並んだところは、方向音痴的にこんがらがるだけだから行きたくないという、クソみたいな理由だった。
まあ、他にやることや面白いことがいくらでも用意されている世界だから、それでも一向に困らない。それが他のRPGでは味わえない、TESの特徴であり、魅力だろう。
ゲームに特に関わらないNPCが、ちゃんと名前も、会話も与えられて、山程そのへんを歩き回っている。クエストと何ら関係ないところで、社会を築いて存在している。全員と会話することは可能だが、疲れるだけであまり意味がない。
けど、リアルな世界だってそういうものだ。人に話しかけるのは必要なときだけだろう。町だってお店だって、行ったことがない場所なんていくらでもある。それでいいし、好奇心が湧いた相手ならば、積極的に関わることも可能。どちらも選べる。
でも「行かなければいけないところ、会わなくてはならない人」は、旅とともに自然に増えていく。
「順番に全部」ではなく、「機会があるときにあちこちで少しづつ」世界を広げていくのがTES世界なのだ。ひとつのクッキーを食べ終わってから、次のクッキーを食べるのではなく、あちこち散らばったクッキーの食べたいとこだけ一口かじっては、別のクッキーをまたかじることが許されている。本物のオープンワールドってこういうものじゃないか。
村についたら全員と話して情報を得、村近くにある洞窟には、特に用がなくても絶対に行かないと話が進まない・・・という「自分の冒険に必要なパーツ『だけ』でできている」お約束世界がRPGだとつい思ってしまうが、久々にTESの新作(?)に触れて、ああ、この感じを待ってた!と嬉しくなってしまった。
そういう思想がここまで徹底しているのは、TES以外知らない。同じベセスダRPGでも『Fallaut』はその辺のテイストがちょびっと違うよね。
OpenMW+PCOTでの日本語プレイが優れている点が、実際に遊んでいて沢山見つかったのも収穫だった。
Morrowindは20年以上前の作品であり、システム的にかなり、いや、めちゃくちゃ不親切だ。雑なマップが役に立たない、場所がわかりにくい(マーカーなし)、ファストトラベルがなくワープポイントも少なくかったるい・・・正直、ネットに完備された情報なしでは、数時間で100%放り出してただろう。僕にとってこれは本来クソゲーといってもいい。
逆に20年たっているおかげで、ネットの情報は整理され(英語だけどブラウザが翻訳してくれる)、完璧に近いものがある。ゲームをしながら、頻繁にネット情報にアクセスできれば、元のゲームに足りないもの(僕のような軟弱プレイヤーにとって)を、その都度補える。マップを頻繁に参照できなければ、間違いなく詰んでしまう。
それができるのはOpenMWが、ゲームのウインドウ外にカーソルを出せる仕様(オプション)になっているからだ。このことだけでも、もうOpenMWなしでは、Morrowindをやれる気がしない。
加えて、PCOTの翻訳文章を、テキストエディタなどに貼り付けて、情報整理ができるのだ。ジャーナルがちょっと使いにくいMorrowindでは、自分が今やってるクエストの情報を、自分で整理しながら進めないとしんどい。しかも変な固有名詞が死ぬほど出てくる。それがコピペで出来てしまうのは、PCOT翻訳の思ってもいない収穫であった。これも一度味わうと、もうそれなしでは進められる気がしなくなる。
他にもいろいろと見えてきた「OpenMW+PCOT」の推せる理由については、また改めて整理できればなぁと思っている。
MorrowindをPCOTで日本語訳して遊ぶ【OpenMWという福音】
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