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PCOT翻訳で遊ぶ『バルダーズゲート3日記』【中編】エグソダスの歌

Baldur's Gate 3 『バルダーズゲート3日記』まとめその2

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PCOT翻訳基礎知識:その英語ゲームは、今すぐ日本語で遊べる【PCOTへの誘い】

◆バルダーズゲート3日記 第03回 (2023.08.09)

墜落した空中タコ戦艦の残骸の探索を終わり、他の地域を探り始めた一行が出会ったものは。

崩れた壁、草むした石畳。神殿だか寺院だかの遺跡らしい。
こういう景観を見るとムラムラするのは冒険者の業というものだろう。その証拠に先着冒険者がいる。興奮して何やら言い争いをしている。どうやら空中戦艦を漁りに行こうと主張しているものがいるようだ。危ない奴らがいて、襲われるぞ・・・と脅すと、皆でどこかに去っていった。
命は大切に。

石の床にひび割れを発見し近づくと、突然床が崩れ、地下室のような場所に転がり落ちた。降りる手間が省けたかな、と軽口を叩こうとしたところ、部屋の外に猛烈な殺気。
上で会ったこそ泥冒険者たちが話していた、墓荒らしの別パーティらしい。

別に敵対行為をとったわけでもないのに、問答無用で襲ってくる。
命は大切にと言っているのに。
死闘の末、奴らは血とオイルの海に転がってみじめな骸をさらすことになった。
ここは地下墓所らしい。
墓場で死ぬとは、手間いらずの連中だ。

あまり化け物はいない。お宝のありそうな所には罠があるが(危険があるのを感知して、大きな棺桶がオーラでビンビン光ってるように見える)、探索を始めたばかりの我々には、罠外し道具が足りない。

めぼしいもののない聖堂らしき部屋を漁っていると、壁に光るボタンが。
出っ張ったものがあれば、すかさず押すのが冒険者の習性だ・・・よね?

ゴゴゴという音と共に目の前の壁が動き、隠し部屋らしきものが現れた。
同時に聖堂のあちこちで死体が立ち上がり襲ってきた。やっばりね。

骸骨共は、遠くから魔法をバンバン撃ってきて始末に負えない。ヒット&アウェイでこちらの体力を奪っていく。
そこで、 今開いたばかりの隠し部屋に一時撤退。
敵をおびき寄せながら各個撃破していった。

隠し部屋は意外にこじんまりしている。
大きな棺が、わざとらしく置かれている。開けるとひからびたミイラがふわりと浮き上がり、我々の前に立った。怖い怖い。

すわ、戦闘か!?と身構えたが、ミイラは悠然と話をしはじめた。ぺらぺらとわけのわからない質問をしてくる。
ヤツは、また近いうちに会うだろう・・・と言って、その辺を徘徊し始めた。
「?」マークを頭に我々は神殿を去った。

◆バルダーズゲート3日記 第04回 (2023.08.10)

古い神殿を探索後、町を求めて探索の旅を続ける一行。風雲急を告げる。

拠点となる人里を求めて歩く街道。ティーフリングの男女が何か言い争っている。捕らえたギスヤンキの処遇についてらしい。
吊るされた檻を見ると、タコ戦艦で最初に出会った女性が囚われている。ラエゼルといったか。寄生虫によるテレパシーで彼女と意思疎通。ティーフリングをだまくらかして、彼女を自由に。

彼女には寄生虫駆除のあてがあるようだ。
前衛戦士の不足を補うためにも、彼女をパーティに加える。
船での確執もあり、シャドウハート嬢は少し不満なようだが。

道の向こうに人のいる気配がある。やっと人里を見つけられたようだ。村の門に向かう。
だが、追われてきた戦士と追ってきたゴブリンの群れが、門の前で睨み合いを始めた。急いで門は閉じられた。閉め出された形で、戦士たちは追い詰められて、ゴブリンと対峙している。

詳しい状況もつかめぬまま、ゴブリン部隊に切り込んでいく我がパーティ。
門内から助太刀に現れる剣士もいる。

うららかに晴れた午後、咆哮と悲鳴が響き、血飛沫が舞う。

できたての我がパーティの攻撃はなかなか当たらない。
だが、手強い怪物たちを一匹一匹屠り、やがて門前は静寂に包まれた。

門が開き、生き残った戦士たちが粛々と村に入っていく。物資を探して死体を漁りながら、我々も血の海を後にして門をくぐる。
ここは不協和音が外まで響いてきそうな不穏な場所だ。

◆バルダーズゲート3日記 第05回 (2023.08.11)

ゴブリンの奇襲を撃退した一行は、やっと発見した人里に入っていく・・・。

やっと人の住む集落にたどりついたが、不穏な空気が蔓延している。
ゴブリンを引き寄せてしまった戦士と、ティーフリングの長が言い争っている。
閉め出されたことと、危険を引き寄せてしまったことを責め合っているのだ。

なんとかそれを収めて詳しい話を聞くと、近頃ゴブリンなど外敵の脅威が迫りつつあるらしい。そこでここを治めるドルイドたちが、秘儀を行って村を封鎖するとのこと。
だが問題は、その儀式を行うと、ドルイド以外が放逐され、難民となってしまうことだ。

ここには、多くの子どもたちを含むティーフリングがあふれている。その難民が大都市バルダーズゲートにたどり着くには、途中にゴブリン占領地を通らねばならない。
まさに死のエクソダスである。(*1)。

ゴブリンとの闘いで助太刀にきてくれたウィルも寄生虫仲間だった。パーティに加える。

さて、これからどうしよう。
何とかして、ドルイドの儀式を止めるべきか。それとも、ゴブリンを排除し難民の道を切り開くべきか。さらに早急に寄生虫の除去も行わなければならない。
初めての人里で、将来の選択肢も、人々との触れ合いも突然増えた。

問題の打破を探るため、まずはドルイドの長のカガに会いに行く。
石段を降りるとドルイドたちに行方を塞がれる。
だが、カガが会うと言っている・・・とのことで通される。

環状列石でドルイドたちが何らかの祈りを捧げている。儀式の準備か。

ドルイドの長(代理)のカガは、ちょうど盗みを行ったティーフリングの子供に罰を与えようとしていた。 毒蛇をけしかけるカガを止める。

独善が過ぎる胸くそが悪くなるタイプだ。 どうやら第一ドルイドが不在の今、第二ドルイドである彼女が独断で、封鎖の儀式を強行する気らしい。

側近のドルイドも、彼女の独裁に懸念を感じているようだ。
ゴブリンキャンプの近くで行方不明になった本来のドルイドの長が戻れば、止められるかもと教えてくれる。

不穏で淀んだ空気を背負って、村の高台に登ってみると、リュートを手に歌を作る女性がいる。師匠との思い出をのせた歌は、強すぎる思い入れゆえにか、なかなか納得がいくものができないようだ。
やがて彼女は立ち上がり歌い始めた。美しい歌声に皆が聴き惚れている。重く凝り固まった気分がほんの少し溶かされようだ。ひとときの、瘉しの時間が過ぎていく。

この歌のイベントは、かなり丁寧に作られていて(カット割りが激しくフルコーラス歌う)、でも特にクエストや事件と繋がっているわけではない(と思う)。ちょっとした息抜きタイム?。

さて、町に入って一気にお話も分岐も進みだした。ここまでがプロローグで本格的な物語がやっと開始された感じである。
実はこのドルイドの集落だけでも、頭の寄生虫について話してくれるヒーラーとの会話や、ゴブリンの捕虜の脱走計画、ティーフリングの子供の隠れ家など、重要なクエストが頻発するのだが、きりがないので端折る。
今回のタイトル『The Exodus Song』は、映画『栄光への脱出(原題:Exodus)』のテーマ曲に、歌詞をつけたものらしい。僕が好きなカヴァーはこれ

次回に続く 〉〈 前回に戻る

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*1:宗教観の全然違うこの世界で使う言葉じゃないだろうけど。まあ「飛行石の少女」とか出しちゃう日記だからお許しを。