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【PCOT】新モロウインド日誌特別編(後日譚)『のちの物語』

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ぼかしてありますが、最終決戦とその後についてのネタバレがありますので、ご注意ください。今更なんてこともないとは思いますが。

1◆戦いすんで、朝がくる

ダゴスウルの城塞から出ると、景色が一変している。
ゴーストフェンス内は「レッドマウンテン」の名にふさわしい禍々しい赤い空が覆い、灰と砂の嵐が吹き荒れていた。だが、今は青空が広がっている。
脅威は滅び去ったのだ。

プラスワンで後日譚。これはBluesky/Twitter日誌ではなく、特別編としてブログ用に書いた。
決戦直前まで行ったので、その後一応クリアしたことの報告である。最終決戦自体については結構ぼかしてある。

「のちの物語」は坂田靖子の漫画のタイトルをいただいた。
ベル デアボリカ』という近年の坂田の最高傑作ファンタジー漫画がある。今や和製のファンタジー風漫画は履いて捨てるほどあるが、それらとは一線を画した至宝のような漫画だ。全4巻。

その続編として出版社をかえて描かれたのが『のちの物語』。連載雑誌がなくなったせいか、こちらは残念ながら未完である。  (続く)

2◆レッドマウンテンの死闘(回想)

ゴーストフェンスの中は赤色の地獄である。
赤い空、砂と灰の嵐で見通せない景色の中、ダゴスウルの眷属の城塞を探す。

かつてのドウェマー遺跡を眷属らが自らの城塞としている。

アッシュヴァンパイアどもを殲滅し・・・

強力なアーティファクトを回収。ヴィヴェクにもらったアーティファクト、レイスガードを装備しているため、吾輩の周りに常に星をちりばめる卵型バリアが張られ、吾輩も玉子王子化している。

ヴィヴェクに聞いた手順でアーティファクトを使用、不死のダゴスウル(キモイ)を破壊。

吾輩は使命を果たし、アズラの祝福を受けた。

そして、光さす青空のもとに。

最終決戦については端折ってさらっと。一応クリアできた・・・というご報告ということで。いつも中途半端で終わらせてるわけではないんだという主張です。

3◆バイバイ、エンジェル

レッドマウンテンに青空が戻っても、アッシュランドには砂嵐が吹き続けている。
以前は氷のような冷ややかさで吾輩を睨んでいた村人の視線も、世界を救った英雄を見るそれに変わっていて、話しかけるとあわあわと緊張する始末。

我が導きの天使、ウルシラクの賢女に報告に来た。
彼女はうるんだ瞳と情熱的な唇で(そう見えた)、吾輩をねぎらい讃えた。
レッドマウンテンに月光と星空が戻ったことをもう知っているようだ。
そして、ネレヴァリンとして覚醒した今、まだダゴスウルの影響下にある者たちを救済し、モロウインドにはびこる悪を倒す英雄として旅を続けるようにと励ましてきた。

うーん。まだ続けるの?そろそろ開放してくれないかなー。
まずは我が導きの天使よ、今夜は吾輩と二人でしっぽり祝杯でもあげませんか?

だめですか。そうですか。

(承前)坂田靖子は描きこみの少ないシンプルな線で、英国の香りのするほのぼのしたファンタジー---というよりメルヘンちっくなコメディで有名な超ヴェテランだ(英国の香りということは毒も含んでいるのだが)。もう40年以上愛読している(現役)。その路線だと『マーガレットとご主人の底抜け珍道中』が僕のフェイバリットである。
だが、『ベルデアボリカ』『のちの物語』は、超シリアス路線。国が国を奪い合う世界。魔法使いという大量破壊兵器(核のメタファに見える)を囚えた弱小国の王。人とはまったく相容れない、怖ろしい価値観・道徳観の魔法使い。反目する二人の男、魔法使いと王の間にやがて芽生える友情(愛情?)。周辺大国の策謀と干渉。生と死。
絵柄はそんなに違わないのに、それがぴたりとはまっている。キャラクターのきめ細やかな創造と物語の雄大さ、世界の組み立て方と人の業のドラマの深さと高さが「ゲームでファンタジー覚えました」とはレベルが根本的に違うのだ。坂田自身は、めちゃCRPGにはまっていたらしいがw。

4◆夏の名残のばら

ヴィヴェク神には世話になったので、報告に訪れる。
アーティファクトも返さねばならない----と思ってたが、もらっといていいようだ。
彼はもうすぐ神の力を失うので、持っていても仕方ないらしい。

え、どういうこと?
どうやら、不死身のダゴスウルの息の根を断つために、アーティファクトで壊したアレは、他の神々の命をも永らえさせるものだったらしい。

そんな話聞いてましたっけ?山程情報入れられたので、聞き漏らしたかもしれない。

もうじき神の力は消え、定命の者・・・・すなわち人になるようだ。老後は趣味を探してのんびり生きるとか町内の爺さんみたいなことを言う。
だから今は神の生まれ変わりになったお前がモロウインドの未来を護れ、と諭された。

いいように騙された気がする。
ウルシラクの賢女ちゃんと楽しい酒宴はできない運命なのか。

諸々の問題を片付けるため、吾輩の冒険はまだ続くようだ。
今夜は月も出ていない。

(了)

というわけで特別編も終了。このまま、まだやってないクエストやDLCを普通に続けることができるようだ。

オマエ本当は『ベルデアボリカ』のこと書きたいだけだろうって?

何を言うやらみかんやら。

  

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