はじめに
前回、MODで日本語化するのとは別に、OpenMWをPCOTで翻訳しながら遊ぶという選択肢を書いた時、テストのためにいじっていたキャラクターでそのままズルズルと、Morrowindにハマっていった。
「PCOTがMorrowind日本語翻訳に使える」ことは判っても、継続して遊べることを証明したわけではないので、この際、日本語化MODを使わずに、OpenMWとPCOTでどれくらいストレスなく快適に遊べるか、実際に体験するのは必要だと思った。もともと、十数年来やりたかったゲームでもあるし。
そこで「僕のような面倒くさがりですぐにゲームを放り出す人間でも、日々楽しくPCOTで翻訳して遊べてますよ」ということを示すために、Twitterで毎日1発言(+コメント1~2)、『Morrowind日誌』を掲載するようになった。
Twitterの発言はどんどん流れていってしまうので、このへんでまとめておき、「毎日問題なく楽しめている」証拠を記録として残しておきたいと思う。
PCOT翻訳基礎知識:その英語ゲームは、今すぐ日本語で遊べる【PCOTへの誘い】
- はじめに
- Morrowind日誌 1日目(2023.02.26)吾輩は猫である
- Morrowind日誌 2日目(2023.02.26)パッツン娘の前世
- Morrowind日誌 3日目(2023.02.27)殺戮の嵐
Morrowind日誌 1日目(2023.02.26)吾輩は猫である
OpenMWの検証からそのままなんとなくズルズルとゲームを始めて、この時、既に10日以上たっていると思う。総ゲーム時間も35時間以上過ぎている。でもほとんど進んだ気がしない。
ここまでの間に、何度かゲームについてTweetしているのだが、自分のキャラについて語り、日記っぽい内容になったのはこの日からである。超適当に作ったテスト用キャラなので、いりもしないスキルが高くて、必要なものが全然足りなく、作り直そうかと悩んでいた。
ここで図らずも「吾輩は猫である」という紹介をしたので、以後このキャラの一人称は「吾輩」になった。
ナインテイルズという名は、『TES5:スカイリム』でこの名のカジート(ネコ人間)キャラを作ったものを流用。エラリイ・クイーンの傑作ミステリ『九尾の猫』のタイトルからとった。もっとも、原題は『Cat of many tails』なのだが。
英語には「cat-o'-nine-tails」=九尾の猫鞭(九本のバラ鞭)というイディオムが存在するようだ。「九尾の狐」との因果関係は知らない。
ゲームを始めると、間もなく魔術師が空から降ってくる(死ぬ)というイベントに遭遇する。その魔術師が被っていたとんがり帽子を奪って使うことに。というのもモロウィンドのカジートは、ガントレットやブーツを装備できないし、ヘルメットもほとんどのものがかぶれないので、数少ない頭部を守れる防具として仕方なく使ってる次第。受けを狙っているわけではない。
このゲームは寝床で睡眠をとらないと体力や魔術が回復しないし、レベルも上がらない。でも寝てるとたまーに、暗殺者が殺しに来る。以後の作品でもおなじみのダークブラザーフッドである。そいつらの防具や持ち物は軽くて抜群に性能がいい。ローグの「吾輩」にぴったり。しかも売れば一気に裕福になれるほど高くて、貧乏なときには襲って欲しいと願うぐらいである。
バルモラは、たぶん誰もが最初に行くだろう拠点になる町。あらゆるギルドがあるし、商店も豊富。クエストもバラエティ豊かで、メインクエストもここから始まる。
Morrowind日誌 2日目(2023.02.26)パッツン娘の前世
完全にキャラ(吾輩)じゃなくて、プレイヤー(僕)のメタ発言。まだ、日誌を書こうと考えてないのがわかる。*2
「オリジン版」とは、もとの『TES3:Morrowind』のこと。『OpenMW』になって、いかにグラフィックのクオリティが変わったかのお話である(特に女性キャラに顕著。OpenMWは基本全員美女である)。バックのテクスチャの質も雲泥の差だ。
この盗賊ギルド入り口にいるパッツン前髪の娘は、お気に入りでこの時出したのだが、この後クエ絡みで凶暴になって再び登場する。
Morrowind日誌 3日目(2023.02.27)殺戮の嵐
このときから、理不尽で酷いクエストを押し付けられる鉄砲玉としてのグチをメインにした日記を書こうと思った気がする。死体がゴロゴロしてる画像も恒例とした。『TES4:オブリビオン』では、もうちょっとヒーローらしい活躍をした気がするんだが、モロウィンドでは、当初からクエストは殺しか盗み(しかも見つかれば犯罪者)ばかりだったのだ。グランド・セフト・オートより鬼畜っぽくない?*3
クエスト発注元は近所の帝国軍駐屯地の兵士。なんか呼び出されて、町に巣食う悪いチンピラどもに天誅を加えろと言うのだが、そう思うならてめえでやれと。なにしろこちらが仕掛けた殺人は、通報されると、問答無用で処刑だ。扉を閉めた酒場の中で皆殺しにして口を封じたつもりでも、なぜか世界中のガードがそれを知っていて、すぐつかまるのだ。発注してきた兵士のとこに戻れれば、指名手配を解除できるのだが、そこに行くまでに必ず捕まる(結局ずるい手を使った)。
事件のあと、町の通行人に最新のうわさを聞くと、皆殺し事件について語ってくれる。このあたりのゲーコマなところが、このゲームの素晴らしいところだ。
MorrowindをPCOTで日本語訳して遊ぶ【OpenMWという福音】
=脚注=