●モロウインド日誌|第三部インデックス ●第二部インデックス ●第一部インデックス
●MorrowindをPCOTで日本語訳して遊ぶ【OpenMW】 ●OpenMW+PCOT翻訳を選ぶべき7つの理由
◆モロウインド日誌第三部day06(2024.08.14)『鼠を連れた猫』
モーンホールドに来た頃「荷物持ちの鼠を売ってる奴がいる」という噂を聞いた。
闇の一党討伐の際、剥いた装備品が重量オーバーで持ちきれずに、泣く泣く捨て置いてきたのが気にかかっていたから、グレートバザールで探してみることにした。


路上で「一緒に戦ってくれるペット」を売っている男がいるのを見つける。
蟲(スクライブ)とデカ鼠である。
荷物をかついでくれる鼠、パックラットもいた。
商人は緊急時には食料にもなるとか言っている。酷いな。
とりあえず蟲と荷物持ち鼠を購入。


二匹とも健気に吾輩の後をついてくる。なかなかかわいい。道行く人が皆見つめている。だが、蟲は常にキイキイ鳴いてちょっと煩い。
そしてどちらも弱いくせに敵に特攻していくので、危なっかしい。
心配はその後すぐ現実になった。
bluesky/Twitter連載時にはこれはもっと後に掲載したが、実際はこれぐらいのタイミングで起きた話だったので順番を変えた。そのせいで、以後の日付が連載時と食い違ってたりするがあまり気にしないでいただきたい。以後も構成変更でそういうことがあるかも。
◆モロウインド日誌第三部day07(2024.08.15)『Xの悲喜劇』
街を歩くだけで様々な事件に出会うのが日常になったが、今回のはとびきり奇妙なものと言えるだろう。
グレートバザールにある円形野外劇場の周りの人々がざわめいている。いくら待ってもなかなか公演がはじまらないようだ。
裏にまわり支配人らしき人物が何やら困っているようだったので話を聞く。
「主演俳優が病気にかかり、芝居を始められない。そうだ、君は彼に似ているから、代役が務まるだろう。なに、簡単なセリフを言って立ってるだけでいい。時間がない、『ジール城の恐怖(The Horror of Castle Xyr)』は有名だから知ってるだろう。二分で台詞覚えて」
と無茶苦茶なことを言い、吾輩に台本を押し付けた。Xyr城か。
XとYの文字が題名に入っている舞台演劇とか、クイーンファンの琴線に触れまくり。


やたら急かされて、ざっと読んですぐに舞台に立つ。女優のセリフに応じて返事を返そうとするが、なにしろ二分じゃろくに覚えていない。
台詞を間違えると、客の容赦ないブーイングの嵐。
ちくしょ~。いったい何をやらされてるんだ。
その時客席からナイフを持った男が乱入してきた。
吾輩の演技が酷すぎて熱心な演劇ファンの怒りを買ったかと慌てるが、本能的に応戦してしまう。


舞台に血飛沫の花が咲く。観客、大興奮。
女優は「なかなか勇敢だったわ」と褒めてくれた。
刺客の死体の横で、ペットの蟲も動かなくなっている。いつの間にか巻き込まれて死んでしまったようだ。ちょっと弱すぎる(泣)。
支配人の話によると・・・。
「悪い悪い。実は主演俳優が有力者の奥方とねんごろになったのがバレてね。モラグトンの刺客に狙われてると聞いて人前に出せなかったんだ。そこにちょうど、強いと評判のあんたがいたから、囮にさせてもらったんだよ。素人にしてはなかなか堂に入った演技で感心したなぁ」。
こらあ!これはいくらなんでも酷すぎるだろ。主演俳優が猫の吾輩に似てるなんておかしいと思ったんだよ。
しかも、台詞を間違えたところのギャラは引かれてるし。ほんとこの世界、ろくな奴がいない。
タイミングが大事とか2分間をやたら強調するので、慌てて押し付けられた台本をPCOT翻訳して覚えようとしたのだが、後でwiki見てみると、ここはゆっくり読んでも良かったらしい。 ( ´Д`)はぁ。
●MorrowindをPCOTで日本語訳して遊ぶ【OpenMWという福音】 ●OpenMW+PCOT翻訳を選ぶべき7つの理由
●Morrowind旅日記[第一部]まとめ INDEX ●モロウインド日誌[第二部]インデックス ●その英語ゲームは、今すぐ日本語で遊べる【PCOTへの誘い】