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- ◆新モロウインド日誌day19(2024.06.15)『白い朝・冷たい目』
- ◆新モロウインド日誌day20(2024.06.16)『地下墓地のイニシエーション』
- ◆新モロウインド日誌day21(2024.06.17)『異邦の救世主』
◆新モロウインド日誌day19(2024.06.15)『白い朝・冷たい目』
(メインQuest)
白く朝靄がかかったウルシラクキャンプに丘の上から降りていく。人の生活の気配に触れるのが久々のことのように感じ、少しほっとする。
女性が通りかかった。話をしようとするが、予想通りけんもほろろである。
他の村人も「アウトランダー」には、排斥への冷たい情熱しか持ち合わせないようだ。もともとモロウインドからよそ者を追い出すのが彼らの願いなのだから。
猫人(カジート)相手なら尚更だろう。
袋叩きにされないだけ幸運なのかもしれない。
それでも何かのきっかけを求めてユルトを訪問しつづけた。
まだ顔立ちにあどけなささえ残す女性が、少し話にのってきた(ダンマーの年齢は見た目ではわからないが)。
スパイマスターが話せと言っていた二人のうちの一人だ。賢女と呼ばれる役割のようだ。だが族長との会見は無理だという。
次に会った立派な鎧を身に着けた男が、族長と何を話したいのか聞いてくる。
相手をしてくれるだけありがたい。
「シックスハウスカルトの暗躍について」と適当なことを言うと、眼が光った。
どうやら族長に会わせてくれるようだ。
ウルシラクの族長はきらきら輝く玉子型バリアに覆われた王子みたいな人だった。玉子王子だ。
「興味深い話があるとか」と王子が言う。
好奇心旺盛で柔軟な頭脳を持っているのがうかがえる。
これまでの経緯を洗いざらい説明する。
「異邦人(アウトランダー)は教団に入れない。ましてやネレヴァリンの候補になるなど信じられない。しかし、私は公平でありたい。ある儀式を合格すれば、たとえよそ者でも、クランフレンドとして迎えることができる。そうすればネレヴァリンの再臨なのかどうかのテストを、賢女のもとで受けられるだろう」
お友達になる儀式は、洞窟のお宝を取ってくるというものだ。洞窟は族長の祖先が眠る墓所らしい。
*
ウルシラクキャンプに行った時から、頭の中には久保田早紀の『異邦人』が頭の中をリピートしていた。ご存知の方はなんとなくおわかりだろう。砂漠の遊牧民、異邦人の疎外感を意識し続ける状況。*1
◆新モロウインド日誌day20(2024.06.16)『地下墓地のイニシエーション』
(メインQuest)
これまで出会った墓所は大抵狭い。そんな場所かと油断していた。
だがここは、洞窟のあちらこちらに散る石の台座にミイラが安置された、巨大な天然のカタコンベだ。
洞窟の多くが地底湖に没し、温泉や滝まである。
骸骨を蹴散らしながら、隧道をつぶしていく。
正直、幾通りにも分かれ、立体的で、終わりがない迷路に、方向音痴の吾輩の神経はささくれ立つばかりだ。
だが、やがて他とは違う人工的な壁のある場所にでた。
ゴーストが呪文を放ち襲いかかってくる。
そういえば、祖先の霊がアイテムを護っていると言ってたっけ。
ゴーストを倒し、残滓を探る。
目的の先祖伝来の弓が見つかった。やっと迷宮を出られる。
早速帰って、玉子王子族長に課題のアイテムを見せる。
通過儀礼を終え、吾輩は晴れて彼らのクランフレンドとなった。
「こうなったからざっくばらんに言うが、君がネレヴァリンだなんておよそ信じられない。よそ者を排除し、我々のもとにモロウインドを取り戻すのが、ネレヴァリンだ。異邦人の君がそれをするなんておかしいだろう」。
とはいえ、約束どおり賢女による判定テストは受けさせてもらえるようだ。
◆新モロウインド日誌day21(2024.06.17)『異邦の救世主』
(メインQuest)
吾輩への疑問を抱きつつも、族長は約束どおり賢女と会わせてくれた。
最初に話を聞いてくれた美しい少女である。
かつての救世主ネレヴァルの生まれ変わりと伝説で語られているのがネレヴァリンだ。吾輩がそれかどうかを確かめるためには、予言に伝わる「7つの試練」を成し遂げることで証明されねばならないらしい。
その説明を受けるが、あまりにも多くの情報量と、初めて聞く言葉や概念、そしてどう判断していいか曖昧な事柄も多く、吾輩の頭はまったく追いついていかない。
ストレンジャー、月と星のシンボル、スリーパー、ヴェロティ、オルテイター、反体制派司祭・・・・
賢女は言う。
「あなたはネレヴァリンではない。そうなる可能性のある者だ。あなたは今日いくつものパズルのピースを手に入れた。本当にネレヴァリンになるのを望むなら、反体制派司祭が持つという『失われた予言書』を探して持ってきて欲しい。さあお行きなさい。なすべきことをなすのです」
混乱した頭で外に出る。
荒野をぼんやりと見つめながら、次になにをしていいのか途方にくれる。
そろそろバルモラに戻り、まずはスパイマスターに報告すべきか。
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