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The Secret of Darkwoods 前回までは・・・
村人の様々な依頼をこなして、資金調達と能力回復を図る“俺”。そろそろ、過去に向き合う調査に行く時がきた。
◆ダークウッズ秘録 第05回 (2024.03.16)
マングローブの森の沼
そろそろ自身の過去をたぐる旅に出よう。
酒場の酔っ払いが見たという、俺が倒れていた森に関する情報を得るため、酔っ払いが遺失した婆さんの形見のブーツを探しに〝禁じられたマングローブの森〟へ
淀んだ泥水と腐った植物による湿気と臭気、そして毒虫が顔にまとわりつく不快さ。
だが、湿地は、様々な水生植物、魚類、両生類、昆虫、貝類、蝦蟹、水鳥などを育む生命のスープでもある。もちろん、その中には得体のしれない怪物も含まれている。
長時間のどぶさらいが続く。ようやくブーツを見つけた時、沼の水面がざわつき、不気味な影が立ち塞がった。
半分腐った植物や、何かのどろりとした肉の集合体が、ぼんやり人の形をなし、汚泥を滴らせている。顔に当たる部分に張り付いた、ぬるぬるした藻が割れて、無数に生えた牙が見えた。
ゴーレムにも似た、魂なき沼地の怪物である。
躊躇なく斧を叩き込む。
手強い相手だったが、動きは鈍重で、意外と早く片が付いた。
調子にのって沼の探索を続けると、巨大なワニ頭の怪物に遭遇し戦う。
だが、硬い触手にぶっ飛ばされ、ほうほうの体で逃げ出した。
湿原は面白い生き物の宝庫だ。また探索に来よう。
***
湖沼は何箇所か存在し、日替わりでいろいろな生物が登場したり、不思議なイベントが発生する。僕は好きで琵琶湖畔に引っ越してきたような人間なので、こういう淡水の疑似博物描写が大好物である。この世界の湖沼巡りを、スピンオフとしてまとめたいぐらいだ。
追手の影
村の酒場にもどり、酔っ払いにブーツを渡すと、俺が倒れていた森で見たものを教えてくれた。
黄色い太陽のマークのついた紫色のローブのフードを被った三人の男がいたという。危険な気配を漂わせ、誰かを必死に探していたらしい。
そばで聞いていた別の酔っぱらいが
「その格好は〝聖なる太陽の寺院〟の司祭に似ている」と証言する。
次に訪ねる場所が決まったようだ。
聖なる太陽の寺院
古都テルヴィルは活気ある大都市だ。その中心にそびえるのはこの町を象徴する〝聖なる太陽の寺院〟の尖塔である。
ここが俺に関わりのある一味の根城なのだろうか。
荘厳な雰囲気を漂わせた礼拝堂で献金をし、緑の太陽のマークのついた黒い服を着た司祭にフードの男たちについて質問する。
「聖なる太陽の子よ、それは我々の教団ではない。聖なる太陽の色には厳格な規則があり、その話の服装は、それとはまったく異なっている」
そしてラウディーヌ・イーグルハートのことを、教えてくれる。
「彼女はエルネラリアのすべての教団とカルトを知る学者だ。この時期なら、〝自然の寺院〟にいるはずだ。街ではなく、数マイル離れた森の中にある」
鳥を見た
寺院を辞そうとすると引き止められ、別の依頼をされる。
ある司祭の家で小鳥を飼い始めたところ、巨大になりすぎ、暴れて困っているらしい。
それラルゲユウスという鳥じゃない?
フィルブールという町まで行き、住居を占領しているという巨大鳥に相まみえる。
凶暴な鳥は、かなりの強敵に見えたが、どうやら運が味方してくれ、無事倒すことができた。
司祭は喜び、貴重なアイテム「器用さの指輪」をくれた。
そろそろ自然の寺院に向かおう。
***
登場人物にメタ発言をさせて恐縮だが、この鳥の話を聞いたらラルゲユウスという言葉を出さずにいられないだろう(ジジイは)。シンウルトラマンにも出てた。
◆ダークウッズ秘録 第06回 (2024.03.17)
自然の寺院の賢者
"自然の寺院"は、その名の通り、鳥の囀る木々の間にあった。
大きな建物があるわけではない。自然の森そのものが寺院なのだろう。
緑の草むらで、瞑想中らしい女性がいる。
姿勢を崩すことなく「何の用?」と問う。
ラウディーヌは緑色のドレスを着た年配の女性で、俺の到着に少しも驚いた様子はない。
紫ローブの男たちについて尋ねる。
「あなたが探しているのは、おそらく〝罪なき光のカルト 〟の一派だろう。彼らは何十人もが属する暗殺教団で、この国の陰謀のほとんどに関与している危険な連中だ」
物騒な話になってきた。俺はそんな奴らに追われていたのか。
「連中はどこかに身を隠し、その行方は誰も知らない。しかし、私は彼らの居場所を突き止める手助けができる。薬で精神的トランス状態に入る必要があるが、その薬を作るには特定の材料が必要だから、それを持ってきてほしい」
必要な三つの材料とは・・・
1“解答の広場”にあるハイビスカスの花
2“忘却のトンネル”にある月花のエッセンス
3“クリフドウェル洞窟”にあるダチュラストラモニウム
さらに、薬草学のスキルがないと薬草を同定することもできないから、魔女のペチュニアの元で安く教えてもらうように、とアドバイスをくれた。
魔女の庵の愚者
薬草学の知識を得るために、蚊がまとわりつく沼地のほとりにある魔女の庵を尋ねる。
魔女も棲家も、それにふさわしい 怪しげな見た目と雰囲気だが、話してみると意外と親切である。
魔女はこれまで欲しかった、説得や集中力、ルーン文字の解読、そして薬草の知識などのスキルを安く教えてくれるらしい。
だが、俺は腕っぷしをあげることばかりにかまけすぎていたようだ。
頭が悪すぎて、スキルを学ぶことができないのだ。
もう少し経験を積み、知力を鍛えて出直すしかない。
***
このときは本当にまいった。能力値のうち、知力が足りず、薬草を探すのに必要なスキルさえ覚えられないのだ。なんとかレベルをあげて(レベルがあがると、能力値2種を1ずつあげることができる)知力を増やさねば、この先詰んでしまうかもしれない。
解答の広場へ
ルーン文字で覆われた大きな石のある“解答の広場”で、ハイビスカスの花を探そうとするが、やはりスキルを覚えられなかった頭の悪い俺には、文字を読むことも、花を探すこともできない。
藁にもすがる気持ちで、病気の兄のために薬草を摘みに来たという女性に声をかけると、ハイビスカスの余分はないが、パラヒルという町の錬金術師の店で買えるという情報をくれる。
ありがとう、兄さんの回復を祈ってる。
***
たとえ、おバカでスキルを覚えていなくても、ちゃんとメインストーリーを進める別の手段を用意してくれている心配りが素晴らしい。よく練ってあるなぁと感心した。
呪いの村の災禍
パラヒルは、呪いの村と言われる陰気な場所だ。
いつも不思議な病気や奇妙な出来事に悩まされ、住民たちは迷信深く、この村に憑いていると信じられている悪霊の気配を気にしているようだ。
錬金術士の店にいき、件の薬草ハイビスカスの入手に成功し、胸をなでおろす。
すると店の主人から、画期的な新薬の治験をしないかという提案。
ただ、飲むだけで、報酬をはずむという。もちろん安全だ、という言葉を信じて、三種の薬を口にする。
だが、薬は喉を焼き、目や口から液体を撒き散らしながら、のたうちまわる羽目になった。
虚脱感が酷い。さすが、呪いの村だ。
こんな目にあわされるのも、俺の頭が悪いせいなのだろう。
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