〈未訳ゲームを日本語で遊ぶ方法とブログの概要〉
「その英語ゲームは、今すぐ日本語で遊べる【PCOTへの誘い】」
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このブログは、Spiderweb社のRPGを、PCOTを使って日本語翻訳しながら遊ぶ際に便利な、改造フォント置き場にすぎない。だから紹介するゲームは同社のものに偏っているが、僕も別にそればっかりやっているというわけではない。そこで、PCOTでストレスなく翻訳しながら遊べる、カジュアルなダンジョンクロウルゲームをご紹介。懐かしい雰囲気のインディーRPG『Legends of Amberland: The Forgotten Crown』である(GOG版はこちら)。
【ゲーム画面とデザイン】
このゲームの印象は、くどくど説明しなくても、メインのフィールド画面を見れば一目瞭然であろう。オールドスクールRPGそのもの。画面の雰囲気やシステム、プレイヤーキャラの表情などは初期の『Might&Magic』を強く思わせる。この辺の説明はメーカーによるSteamの紹介(stem上で日本語翻訳されている)を読むことをおすすめする。購入前のユーザーが知りたいことを、これほど事細かに、裏事情まで含めて親切に教えてくれる商品紹介は珍しい気がする。
その冒頭部分。「90年代欧米作品に強い影響を受けたRPG『Legends of Amberland: The Forgotten Crown』では最近あまり見ないようなゲーム体験が味わえる。延々とキャラの育成を繰り返す必要もない、明るいおとぎ話調の、壮大でいてちょっとユーモラスな英雄譚が、ここに開幕。」
各拠点やダンジョン内のNPCとの会話場面(左)と、マップ表示(右)。オートマップが使え、踏破した場所も一目瞭然。回転床とか暗闇とか隠し扉などのしんどいトラップはなく、ラクラクである。
●一人称、90度旋回の典型的オールドスクールのダンジョンクロウル。
●オープンワールド。平原、砂漠、氷原、海などに点在するダンジョンを踏破。
●オートマップ完備。比較的序盤にファストトラベルもできるように。
●パーティメンバー7人。自分でも作れる。前衛がキャラウインドウ中央で、魔術系は左右に分かれる。
●ターン制。エンカウントは、常に相手が見えていて、近づいて攻撃。有限。
●遠隔攻撃はなし。不用意に近づかなければいきなりの攻撃はないし、こちらからもできない。
●荒いドット絵は意識してそうしているようで、当初は、モンスターはもっと画像サイズが小さく荒かったようだ。結局倍化したそうだが、かなり迷ったとか(という記事を読んだ)。
●製作者のインタビューによると、どうやら一人でほとんどを手掛けているようだ。
【プレイの感想】
●プレイ時間約30時間。イージーモードだと、ちょっと簡単すぎたかも?
●とにかくスピーディ。悩むところはあまりなく、軽快に進む。
●複雑なイベントはあまりなく、進行に添って次々と解決していく。
●重量級RPGの合間にやるのにぴったりの、カジュアルさ。でもライトすぎない心地よさ。
【PCOTでのプレイフィール】
このブログはPCOTで英語ゲームを遊ぶことに特化しているので、PCOTでの遊び心地こそ伝えるべきだろう。結論から言えば、何の問題もわずらわしさもなく、翻訳しながら楽しく遊べる。英語ゲームであることを忘れるほどだ(ちょい盛り)。
●PCOTとの相性は抜群。なんのストレスもなく最後まで駆け抜けられる。
●ドット文字が読みにくいか?と懸念したが、ほぼ問題なく読んでくれる。
●ただし、OCRは「Win10 OCR」ではなく崩れた文字に強い「TesseractOCR」を推奨。(切り替えはPCOTのツールメニューから「設定→画像加工&OCR読取設定→使用OCRエンジン」で行う。そもそもWindows10 OCRを導入していない場合は、PCOTのデフォルトがTesseract OCRだから気にしなくていい)
●NPCは一方的に短めのメッセージを話すだけだから、翻訳もサクサク。量も少なめなのでひっかかるところがない。
●メッセージは決まったウインドウ内に表示されるため、ショートカットひとつで次々訳せる。
このゲーム、やったのは昨年11月だったのだが、すっかりレビュー書くのを忘れていた(^^;)。いろんなゲームがPCOTで遊べる実例をあげたいと思ってたんだけどね。
Spiderweb社のゲームは、見た目に反した複雑かつ重量級のRPGだが、そういうゲームのすき間に、気軽に遊ぶにはぴったり。理不尽なところがない、カジュアルなゲームといえる。